増永祐一(神奈川県)
富士の麓に展示されたスハネフ14 20。後ろは富士急行の工事車輌。
‘11.5.1 富士急行大月線 下吉田
スハネフ14 20の裏側。検査表記は「23-4 富士急工」、所属表記は「南シナ」(旧:国鉄品川客車区)。
‘11.5.1 富士急行大月線 下吉田
美しい姿となった貨車。写真奥からワフ1、ト104、ワフ2。
‘11.5.1 富士急行大月線 下吉田
富士急行では、下吉田駅の改札内に14系寝台客車を展示した「ブルートレインテラス」が整備され、4月29日(金・祝)より一般公開が開始された。昨年10月、JR東日本尾久車両センターに所属していた14系寝台客車のスハネフ14 20が甲種輸送によって富士急行に譲渡されたが、展示に際して整備が行われ、たいへん美しい状態で展示されている。会社名にちなみ貫通扉のテールマークは、2009年に廃止された寝台特急の〈富士〉。
この「ブルートレインテラス」は改札内にあるので、入場の際は入場料金が必要となるが、乗車券を所持していれば無料で入場できるほか(改札窓口で「入場証」と引換になる、「フジサン特急フリーきっぷ」所持者はそのまま入場可)、土曜・休日はスハネフ14 20の車内見学も可能となる。
スハネフ14 20だけでなく、同駅構内には富士急行線で活躍していた貨車3輌が併せて整備・展示されている。また駅舎の河口湖寄りにはコミュニティスペースとして「下吉田倶楽部」が開設され、観光案内や展示車輌の解説のほか、喫茶店業務も行なわれている。