宮島昌之(石川県)
モハ475-47。異例の扱いで新形式「モハ475」が登場! ‘10.9.16 金沢総合車両所松任本所(敷地外公道より撮影)
サハ455-20。475系サハ車が復活、運転台の面影が残る。‘10.9.16 金沢総合車両所松任本所(敷地外公道より撮影)
マスコンハンドル撤去や、ブレーキ弁にはオレンジ色の蓋が被されている。‘10.9.17 サハ455-64車内(北陸本線526M)
北陸本線で6輌編成の普通列車運用につく475系のA20編成とA25編成だが、一部車輌の形式番号が変更され9月16日(木)に金沢総合車両所松任本所を出場した。
A20編成のクモハ475-47が「モハ475-47」に、A25編成のクハ455-20が「サハ455-20」にそれぞれ変更されており、双方の車輌の運転室機能を停止したものと思われる。他方、外観上の目立った改造は無いと思われ、窓拭きワイパー機器の撤去程度の模様だ。
既に同系A22編成とA23編成にも同様の施工が行われており、筆者が9月17日(金)の526Mに乗車してサハ455-64、モハ475-50の運転席部分を確認したところ、主に下記の変更が確認できた。
○マスターコントローラーのハンドル撤去。
○ブレーキ弁のハンドル差込口に、オレンジ色のキャップ(蓋)が被せられた。
○ドライブレコーダー撤去。
○速度計上の戸閉確認ランプは撤去され使用中止。
○表示灯は「事故表示灯」のみの使用。
○計器盤は、速度計やブレーキの圧力計が現在も稼動の模様。
○前後切替スイッチ(逆転器)撤去。
これらの扱いにより、「モハ475」という異色の形式番号が登場し、475系のサハ編成が久しぶりに北陸本線に復活、また3輌での運用が双方とも事実上不可能となるなど異例ずくめで、6輌固定編成での運用に専念することとなりそうである。
なお、以前にRM Newsで報告したが、2010年6月中旬頃、A20編成とA25編成は互いのクハ車を入れ替えており、同様にA22編成とA23編成も互いにクハ車の入れ替えを行っている。
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