大森岳人

現存する最後のE217系となったY-102編成(左)と、登場時色にリメイクしたY-101編成が再び並んだ。

中央のスペースで長野日大高等学校吹奏楽部の演奏が行われ、E217系晴れの舞台となった。

「らくがきれっしゃ」に使用された、クハE216-1002。外観は最後まで綺麗な姿だった。

床下制御機器の公開・説明に使用されたクモハ211-1011(右)と、スカート含め綺麗な状態になったキハ110-119。左奥には中央線快速電車E233系0番代の姿も見える。

今年も工場から顔を出し、5灯ヘッドライト点灯で展示されたE353系S105編成(左)と、構内で貫通扉開閉実演に使用されたS207編成。

大月駅や松本駅での分割併合時の貫通扉開閉実演を行ったS207編成。ヘッドライト、テールライト両点灯も、見られる機会は少ない。

スキルアップセンターで長野色を纏う元京葉線205系。2ハンドル車も減っているので、この車両の今後も気にかかる。

スキルアップセンター入口付近から見られる車両留置場。先日配給輸送されたEF65 1115や廃車扱いとなったクモユニ143-3、ホキ800の姿が見られた。E26系の姿は公開範囲からは見られなかった。
‘25.10.11 長野総合車両センター(8点共)
2025年10月11日、長野総合車両センターにおいて、恒例の「JR長野鉄道フェスタ」が開催された。
展示車両としては、E353系S105編成9両、S207編成3両、211系N327編成(1000番代1011編成セミクロスシート)3両のほか、6月に配給輸送されたE217系Y-101(登場時カラー復元編成)、Y-102編成などが見られた。
E217系はY-101編成2両(クハE217-2001、モハE217-2002)と、Y-102編成4両が並べて展示され、両編成をバックに長野日大高等学校吹奏楽部による演奏が午前、午後の2回行われた。Y-101編成の片方の2両(クハE216-1001、モハE216-2002)は、昨年も廃車となった別のE217系で行われた「らくがきれっしゃ」に使用され、訪れたE217系ファンの思いが車内に書かれていた。
211系N327編成については、クモハ211-1011の床下機器(抵抗制御装置、断流器、ブレーキ制御)側面蓋が開けられ、制御器試験(電車が走る仕組み)の説明を聞くことができた。モハ210-1011でも同様に床下のGS(グラウンドスイッチ)、MG(Moter Generation=電動発電機)の蓋が開けられていた他、7月に整備され綺麗な状態のコンプレッサーも見ることができた。車内ではロングシート下のドアエンジン(201、203、205、211系などで聞けたもの)や、調圧器など圧縮空気面に関する機器、車端部配電盤内も見ることができた。
整備中の車両としては他に、E233系0番代T11編成、E127系クモハE127-103、キハ110-119、同236(おいこっと赤色地車)の姿があった。
このほか電車スキルアップセンターでの205系や車両各機器の操作体験、209系訓練車の訓練線乗車体験、構内荷物搬送用ターレットトラックにE353系のミニ車体を架装した「ミニあずさ」の乗車もできるなど、多くのイベントが用意され、多くの来場者で賑わった。
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P:大森岳人




