宮島昌之

展示場横を通る遊歩道からの撮影。雨や雪から守る屋根から雨垂れを防ぐ波板の一部が破損しているのが見える。
背の高い雑草に邪魔され、客車より後方の運材貨車、制動車へは近寄れない。先には傾斜や段差があったはずで足元が見えないのは危険であり、軽はずみな行動は慎みたい。

運材貨車、制動車の状況は、展示場横を通る遊歩道から草木の合間を縫うように見ることは可能だ。
‘25.7.21 石川県津幡町 石川県森林公園(3点共)
石川県森林公園では、かつて長野県木曽王滝国有林で木材輸送に使用された車両を、長野営林局上松運輸営林課の好意で1976年12月に譲り受け、園内で屋外展示している。
私自身、しばらくご無沙汰していたのだが、同園が2023年7月に線状降水帯発生による豪雨災害、更に2024年元日の能登半島地震でも被害を受け、長期休園を余儀なくされたため、近年は現況確認のきっかけを逃していた。
2024年4月27日より順次再開、入場可能エリアも拡大しているが、復旧工事の影響で展示場を含む一部林道(園内散策道)の通行止めが続いていた。
2025年春頃になって周回道路から展示場と向かいの休憩所までの通行が再開したため、車で公園の近くを通るという親類の予定に合わせ同乗、7月21日に現地の状況を撮影してみた。
復旧工事を優先してか展示場は雑草に覆われ、特に後方の運材貨車、制動車へは近寄れない状況だ。地震による車両の傾倒などを心配していたが、パッと見では大きな被害は無い模様。客車を上から覆い、雨や雪から守る屋根から雨垂れを防ぐ波板の一部が破損しているのは気になる。
ただし、雑草でホームや足元も含め被害状況が見えていないだけかもしれず、再度の確認が必要と感じた。
なお、公式ホームページでも注意を促しているが、山の中にある同園ではクマの目撃情報が相次いでいるとのことで、展示場の除草が済むまで深入りは慎んだ方が良さそうだ。
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P:宮島昌之
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