山崎諒子(石川県)・宮島昌之(石川県)
津幡駅に到着する「大倶利伽羅号」IR02編成(残念ながら行き先表示は消えていた)。
臨時列車「大倶利伽羅号」利用者の大半はシャトルバスで倶利伽羅駅最寄りの社寺へ向かった。
回送列車の発車を待つ中、七尾線521系とのツーショット。
‘23.11.10 IRいしかわ鉄道 津幡(2点共)P:山崎諒子
東金沢駅を発車した臨時「大倶利伽羅号」。
‘23.11.10 IRいしかわ鉄道 東金沢~森本 P:宮島昌之
【参考】過去の写真となるが、2018年11月3日に運転された同列車の初日の模様。
‘18.11.3 IRいしかわ鉄道 金沢~東金沢 P:宮島昌之
IRいしかわ鉄道では「目で観る刀の教科書展」に合わせて臨時列車「大倶利伽羅号」を運転している。運転期間は2023年11月10~13日の4日間、金沢発津幡行、1日1本運転される。
臨時列車内では人気声優の案内放送(収録)が聞けたり、それにあわせ利便性を図るため、1日フリーきっぷ(500円)も発売される。(山崎諒子)
IRいしかわ鉄道では、2023年11月10日~13日の4日間、各駅停車の臨時列車「大倶利伽羅号」が金沢~津幡間(片道)で1日1本運転されている。
これは同じ期間に高野山真言宗別格本山「倶利迦羅不動寺」山頂本堂で開催される「目で観る刀の教科書展2023」に合わせたもので、初日の使用車両は521系のIR02編成(加賀五彩のアクセントカラー「古代紫/紫」)であった。同臨時列車の運転は、過去2018年10月30日~11月5日に同寺で開催された「目で観る刀の教科書展」開催に合わせ、11月3・4日に運転されて以来で、約5年ぶりの運転となった。
今回も特段ヘッドマークの掲出は無いものの、車内では声優の古川慎さんによる車内放送や、実際に乗車したとみられる利用客のSNSを拝見すると、同イベントの吊り広告に車内が占領されている模様だ。私が同列車の撮影の際に車内を見たところ、平日の臨時列車にも関わらず多くの利用客で席が埋まっていたように見えた。
また、「目で観る刀の教科書展2023」とIRいしかわ鉄道のコラボ、そして臨時「大倶利伽羅号」運行を記念して、同期間に使用できる、「記念IRいしかわ一日フリーきっぷ」も発売されている。
最後に「刀剣乱舞」のファンの皆様の中には、IRいしかわ鉄道の倶利伽羅駅に興味を持たれている方もいらっしゃると思うが、「倶利迦羅不動寺」山頂本堂へのアクセスとして倶利伽羅駅を利用することは、正直オススメしない。
同駅は小さな集落にポツンと佇む趣ある無人駅だが、駅前広場には「倶利迦羅不動寺」山頂本堂方面へのバス乗り場やタクシー乗り場などは無いため、徒歩での移動となる。
「倶利迦羅不動寺」山頂本堂へ続く道は、一応舗装され歩道も整備されているが、高低差があり勾配が急で曲がりくねった道が続き、距離も相当ある。また、全国的にツキノワグマによる人的被害が問題になっており、健康かつ足腰を鍛えている方であっても、徒歩での移動は避けて頂きたい。
ぜひ、「倶利迦羅不動寺」山頂本堂へは津幡駅から発着する臨時シャトルバスを利用頂き、観覧後津幡駅に戻って時間がある場合には、電車で倶利伽羅駅へ向かい、長閑な無人駅の雰囲気を楽しんでいただきたく思う。(宮島昌之)
■関連記事
◆2024年春に開業予定のIRいしかわ鉄道「西松任(にしまっとう)駅」駅舎が姿を現す
P:宮島昌之