渡部 司(福島県)
取材協力:福島交通(株)鉄道部・路面電車を偲ぶ会
公園より搬出される1115号電車。
車体が外されて、台車単体がむき出しになった状況。
‘22.11.16 福島県伊達市 霊山こどもの村(2点共)
2022年11月16日、福島県内の公園に保存されていた福島交通軌道線1115号電車が、修復のため搬出されて同社工場に入場した。
この電車は1953(昭和28)年頃に日本車輌で製造され、福島交通に当時存在していた軌道線で活躍したが、1971年の軌道線全廃により廃車とされた。その後福島県伊達市の「霊山(りょうぜん)こどもの村」で保存されていたが、近年外板や窓枠の腐食等が激しくなり、来園者の立ち入りはできなくなっていた。
今回、掛田駅の改装を機会に修復に至ったと思われ、今後は工場で車体の修復に向けた点検等調査を行うとの見解である。車体全体がきれいに修復され、再びスリムな車体になってお披露目されることに期待したい。
■関連記事(兄弟車1116号も保存されています)
◆【台車近影】福島の馬ヅラ電車を見る。
P:高橋一嘉
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