宮島昌之(石川県)
「ゆめかなカフェ(廃列車カフェ)」が開催されたNT800形(のと恋路号、保存車)。
NT200形を眺めながら淹れたての温かいコーヒーやスイーツを頂く至福のひと時。
貴重な鉄道グッズや懐かしい写真が展示された。
車内換気で「乗務員扉」を開放したため、運転室内の見学や撮影も可能だった。
‘22.9.23 のと鉄道七尾線 穴水(スタッフを通じ写真と記事投稿の許可済)4点共
かつて旧能登線で活躍し現在は穴水駅構内に保存されている、のと鉄道のNT800形(のと恋路号)の車内で、2022年9月23・24日に「第4回ゆめかなカフェ(廃列車カフェ)」が開かれ、地元石川県内だけでなく県外からも多くの来客が訪れて賑わった。
NT800形の車内へは、鉄道の日恒例「のと鉄道フェスティバル」や駅の跨線橋で地元名産の牡蠣を炭火焼で味わえる店「あつあつ亭」の待機場所など、特別な機会しか入ることができないため今回は貴重な催しになった。
「ゆめかなカフェ(廃列車カフェ)」は、石川県珠洲市にある石川県立飯田高等学校が授業のカリキュラムとして行っている探究型学習「ゆめかなプロジェクト」で、「廃列車カフェを開こう!」を目標に集まった生徒達『廃列車カフェ班』が一から企画準備を行った。
カフェでは新型コロナ感染対策に留意しつつ、生徒達が淹れた温かいコーヒーやソフトドリンクなどの飲み物が提供されたほか、自らデザインした『廃列車カフェ班』ロゴマークをあしらったオリジナルスイーツやグッズなどが販売された。また、旧能登線の記念グッズや当時の走行を記録した映像の放映、写真の展示なども行われた。
同カフェは2019年12月に旧能登線の廃線跡(正院~蛸島間)に保存されているNT102の車内で初めて開催され、その後は新型コロナ感染症拡大や他の理由により第2回は2020年9月に同高校内で、第3回は2022年3月に珠洲市内にある「さいはてのキャバレー」にて、共に予約制によるコンセプトカフェを開いた。
そのため、実車を活用したカフェは第1回目以来であり、企画準備を手掛けた生徒達や同校の先輩方だけでなく来客にとっても、待ち焦がれそして期待と喜びが溢れる2日間だったに違いない。
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P:宮島昌之
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