石田圭一(大阪府)
十三小橋から見た「浜中津橋」。
「浜中津橋」全景。両側がフェンスで塞がれ、通行止めとなっている。
十三方面から見た「浜中津橋」。中津側から足場が組まれ始めている。
通行止予告の看板。
‘22.7.20 大阪府大阪市北区中津(4点共)
大阪市北区中津7丁目の十三大橋南詰で、長柄運河(現在は埋め立てられている)を跨ぐために十三小橋と平行にある薄水色のトラス橋が「浜中津橋」である。
この橋は日本で最古の鉄道用トラス橋で、1874年(明治7年)に大阪~神戸間の鉄道が開業した時に架設されたイギリス製のもの。支間70フィート(21.3メートル)である。その橋が、鉄道橋の役目を終えた後、道路橋として転用され最後にこの地にやってきた。
この度「浜中津橋」は、淀川左岸線工事のために撤去されることになり、7月19日より通行止めになっている。現場には工事期間は示されていないが、淀川下流側にある新十三大橋(十三パイパス)の自転車用スロープも同工事のために2025年10月31日まで通行止めとされているので、同様に約3年間の工事と思われる。7月20日の夕方には橋脚下に足場が組まれ始めたので、撤去(解体?)は早々に始まるのではないだろうか。
今の時点では「浜中津橋」の今後は分からないが、歴史的価値の高いモノなので、復元されないのであれば博物館に移設するなど保存はしていただきたいと思う。
この橋の詳細な歴史については、大阪市のホームページ(→こちら)や書籍でも紹介されているので、そちらを参考にしていただきたい。
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