幸村浩司(鹿児島県)
3月21日をもって廃止になる、肥薩線の観光特急「はやとの風」。ラストランに向けて、ブランクを感じさせない力走。
‘22.1.6 肥薩線 中福良~表木山
2004年3月13日、九州新幹線鹿児島ルートが部分開業したのに合わせ、霧島方面への観光列車として登場した肥薩線の観光特急「はやとの風」(吉松~ 鹿児島中央間、肥薩線・日豊本線・鹿児島本線経由)は、運行開始からほぼ丸18年となる本年3月21日をもって運行終了になる。
運行開始当初は利用者も多く毎日運転されていたが、2011年3月12日の九州新幹線全線開業の際、指宿方面への観光列車として観光特急「指宿のたまて箱」が運行が開始したこともあって霧島方面への観光客が年々減少。「はやとの風」は観光シーズンも空席が目立つようになったことから、2018年3月のダイヤ改正より、定期列車から臨時列車に変更された。
その後、臨時列車として運行するも、2020年以降のコロナ禍の影響で利用者がさらに減少し、2020年9月から長期運休に入り、ついには2022年3月で運行が終了することも発表された。これを記念し、2021年12月25日に1年3ヶ月ぶりに運転が再開され、2022年1月10日までは毎日、3月21日までは土休日等を中心に運転されている。
【編集部追記】「はやとの風」専用車両の黒いキハ147形・キハ47形2両は、運転終了後、2022年秋に新D&S列車特急としてデビュー予定の「ふたつ星 4047」3両のうちの2両へ姿を変えることが発表されている。
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