大森岳人(東京都)
11月16日の京浜東北線は終日、田町ー品川間で運休となり田町行が見られた。
‘19.11.16 京浜東北線 東京
E231系0番代松戸車が「東海道線」表示で上野〜品川間をピストン輸送した。
‘19.11.16 東海道本線 新橋
2019年11月16日、山手線ならびに京浜東北線田町〜品川間の線路切換(高輪ゲートウェイ新駅経由とする)工事のため、山手線・京浜東北線の区間運休が実施された。
山手線は、16日16時頃まで、上野〜東京〜品川〜大崎間を運休。また、京浜東北線は、16日は終日、田町〜品川間を運休し、工事が進められた。
この工事のため、山手線では外回りは上野駅で、鶯谷駅側にある滞泊線に引上げての折返し運転を行った。また、京浜東北線南行は田町駅で、同様に浜松町駅側にある引上げ線を使用して折返し運転を行った。
山手線外回りはE235系により「山手線」表示で、「上野」行きは見られなかったが、京浜東北線南行は、E233系1000番代により「各駅停車 田町」行き表示を見ることができた。
工事のために山手線を運休するのはJR発足以降初めてのことで、山手線外回り、内回り、京浜東北線北行の3線を新線に切り換えた。工事には軌陸車90台を導入、延べ1,700名の作業員が携わったと報道され、旧線区間では架線の撤去まで行われた。
なお、田町駅引上げ線は、将来、羽田空港への接続線の地下線に流用されることが報道されており、今後の動向が注目される。
工事中も東海道本線、上野東京ラインは通常運行されたほか、山手線、京浜東北線の旅客を補完するため、常磐快速線E231系15輌編成により上野〜東京〜品川間をピストン輸送する臨時列車も運行された。