宮島昌之(石川県)
1ヶ月ぶりの運転が、この日をもって事実上の運転終了なった臨時急行〈能登〉。
‘12.2.24 北陸本線 金沢
再び、能登半島のヘッドマークを掲出する日はやってくるのか…。
‘12.2.24 北陸本線 金沢
2010年の春より金曜日や多客期などに、上野―金沢間で運転されていた臨時急行〈能登〉が、2月24日(金)の上野及び金沢各駅発の運転をもって今回の冬臨としての運転を終了した。当日の使用編成は上野発がJR東日本新潟車両センター所属485系K2編成、金沢発が同485系K1編成だった。JR東日本やJR西日本から発表された、「春の増発列車」の公式プレスでは、ゴールデンウィーク期間中も含め同列車運転予定が無く、代わりに485系新潟車が夜行臨時快速〈ムーンライトえちご〉に投入予定であることから、事実上、運転打ち切りになるものと見られる。
同日の金沢駅ホームには、定期運転終了が迫る寝台特急〈日本海〉撮影の掛け持ち組も含め、多くのレイル・ファンが集まり撮影を行っていた。また、〈能登〉入線の前には安全に配慮するため、多くのJR職員や警察官をホームに配置するなど、ラストラン同様の光景となった。
今冬、同列車は大雪の影響で運休が相次いでおり、1月20日(金)運転の後も毎週運休が続き、今回ようやく運転再開となった日が奇しくも冬臨としての運転最終日となった。
ちなみに、新潟―金沢間で運転の特急〈北越〉は、〈能登〉使用編成(485系新潟車 K1、K2編成やT18編成)の送り込みや返却も兼ねていただけに、今回の運転終了により、今までより国鉄色編成を使用する頻度が減る可能性も考えられる。