宮島昌之(石川県)
アニメの舞台となった”湯乃鷺駅”こと西岸駅に到着した貸切団体列車。
‘12.1.29 のと鉄道七尾線 西岸(団体代表者の方の了承を得て撮影)
薄っすら雪が覆ったヘッドマーク。日本そして能登地方へ心強いエールを掲げ走る。
‘12.1.29 のと鉄道七尾線 西岸(団体代表者の方の了承を得て撮影)
“牡蠣グルメ&語り手列車”の第1便。能登中島駅ではホームに降りて、オユ10形郵便車など同駅の魅力について説明を受けることができる。
‘12.1.29 のと鉄道七尾線 能登中島
“牡蠣グルメ&語り手列車”のヘッドマークには、和倉温泉のゆるキャラ”わくたまくん”も描かれている。
‘12.1.29 のと鉄道七尾線 能登中島
のと鉄道七尾線で、1月29日(日)に貸切団体臨時列車が運転された。また1月21日(土)~2月26日(日)の毎週土日限定で臨時列車”牡蠣グルメ&語り手列車”が運転されている。車輌は全般検査明けまもないNT201と、NT212″のとドン号”が使用され、共にオリジナルのヘッドマークを掲出した。
まず貸切団体列車だが、一般グループによる1輌貸切にて運転され、往路は”牡蠣グルメ&語り手列車”第2便に併結されていたため和倉温泉―穴水間、復路は穴水―七尾間で運転されている。特に復路ではアニメ「花咲くいろは」の舞台となった西岸駅と能登中島駅で、写真撮影や見学に配慮するためか、それぞれ長い時間停車していたことから、同アニメファンの有志と、のと鉄道が協力して、29日(日)限定での貸切運行が実現したものとみられる。
同列車には七尾方、穴水方それぞれ異なるヘッドマークが掲出され、特に穴水方のヘッドマークには能登半島の形をモチーフに「がんばろう日本、がんばろう能登」と記されたものが掲出された。
一方、”牡蠣グルメ&語り手列車”は第1便が七尾・和倉温泉―穴水(折り返し)―能登中島間、第2便が和倉温泉―穴水間で運転されている。
列車には、のと鉄道の「名物ガイド」が同乗し、沿線の魅力や見所を軽妙な語りで紹介するほか、全国的に有名になった西岸駅や能登中島駅、駅間の絶景スポットで停車するサービスも行っている。
また、この冬場は七尾湾で養殖される牡蠣、名物「能登かき」が旬を迎えており、利用客は沿線各地にある牡蠣料理を提供する宿や食事処を事前に予約の上で訪れるか、あるいは、のと鉄道が同列車の運転日限定で営業を始めた店「穴水駅ホームあつあつ亭」を利用して、冬の味覚を堪能することができる。
ちなみに「穴水駅ホームあつあつ亭」は、のと鉄道(株)本社1階と穴水駅ホームの跨線橋の通路を特別に改装してできたお店で、それぞれに炭火コンロが並べられ、牡蠣や魚介類を焼いて食することができる。なお利用客で混雑している場合などには、同駅で静態保存中のNT800形気動車(旧のと恋路号)の車内を、順番待ちの待合所として利用することもできるとのことである。
ちなみに”牡蠣グルメ&語り手列車”の参加費は七尾―穴水間往復で500円(参加費は往路乗車の際に車内精算、牡蠣等の食事代は別途)となっているが、参加費はまとめて東日本大震災の被災者支援のため全額義援金として寄付を行なう。