福井鉄道福武線、2023年10月14日ダイヤ改正実施の話題

宮島昌之（石川県）

福井城址大名町～福井駅間（通称ヒゲ線）に姿を見せたki-bo（キーボ）。やむなき事情とはいえ、これが日常の光景になるとは。

2023年10月14日～ 12月27日の期間のうち特定の日に運転される臨時急行電車。利用の際は運転日と停車駅に注意されたい。

‘23.11.4　福井鉄道 福井城址大名町～福井駅（2点共）

　福井鉄道の鉄道および路線バスでは、2023年10月14日にダイヤ改正を実施した。

　福井鉄道Webサイトの公式リリースや地元報道によると、鉄道では「客の利用状況の変化や、運転士の負担軽減、夜間保守作業時間の確保」が目的とされ、日中時間帯に運行していた急行などが運転を取り止めたため、結果大幅な減便になった。地元報道からは深刻な運転士不足が大きな要因と報じられている。

　また、えちぜん鉄道鷲塚針原駅までの相互乗り入れは、1時間に1本の福井駅電停を経由する普通で行うこととなった。

　他にも始発電車の時刻繰り下げや最終電車の時刻繰り上げなどがあり、細かな改正点については福井鉄道の公式Webサイトで確認頂きたいが、私が気になったのは、えちぜん鉄道のL形電車、ki-bo（キーボ）が福井駅電停に姿を見せている点と、臨時急行電車の運転である。

　ki-bo（キーボ）は所定相互乗り入れの急行で使用されていて、これまでヒゲ線とも呼ばれる福井城址大名町電停～福井駅電停間まで入線する運用ではなかった。そのため、ki-bo（キーボ）が福井駅電停に登場する光景は、既報の様なイベントの目玉企画にもなっていた。
今回のダイヤ改正で、普通が相互乗り入れを行うようになり、ついにki-bo（キーボ）が日常的に福井駅電停に姿を見せるようになった。

　臨時急行電車については、運行本数が少なくなる日中の利便性向上のため、たけふ新～福井駅電停間を1日あたり2往復運転している。途中の停車駅は「神明」「福井城址大名町」のみで、これまでの急行より大幅に数が少なく僅かながら所要時間も短縮されている。

　運行期間は当初発表より延長され2023年10月14日～ 2023年12月27日までだが、期間中に運休日が細かく設定されており、実質は「特定の日に運転」といったところだろうか。臨時急行電車の運行予定についても、福井鉄道の公式Webサイトで最新の情報を見て確認頂きたい。

　最後に、当話題の撮影報告が遅くなり、皆様に深くお詫びしたい。

■参考記事
◆【福井鉄道】「ふくい交通フェスタ」開催

P：宮島昌之