185系

鉄道投稿情報局

【北陸】(旧)加賀一の宮駅舎の改修工事が完成

その他私鉄 2019.07.26
宮島昌之(石川県)

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当時の姿を残しつつ改修工事を受けた(旧)加賀一の宮駅舎。今後は休憩施設などで活用される。
‘19.7.26 (旧)加賀一の宮〔石川県白山市白山町地内〕

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電車運行当時の面影が残る待合室。
‘19.7.26 (旧)加賀一の宮〔石川県白山市白山町地内〕

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構内は大規模自転車道の延長区間として舗装整備されたほか、車止めや屋外設備の器具箱が展示されている。
‘19.7.26 (旧)加賀一の宮〔石川県白山市白山町地内〕

 2009(平成21)年に一部区間廃止となった北陸鉄道石川線の鶴来~(旧)加賀一の宮間のうち、今も建物が残る(旧)加賀一の宮駅舎の改修工事が2019(令和元)年7月上旬頃に完成し、7月26日より供用を開始した。
 これは北陸鉄道より譲り受けた石川県白山市が改修事業を進めていたもので、大規模自転車道「手取キャニオンロード」の利用者や観光客向けの休憩施設として主に活用されるほか、鉄道の歴史や地域の観光情報の発信拠点にもなっている。
建物の隣には駐車場も設けられ、車で立ち寄ることも可能である。
 開館時間は午前8時30分~午後5時まで、但し毎週火曜・木曜(祝日を除く)と冬季1月~3月末の平日は休館日となるため注意されたい。
 (旧)加賀一の宮駅舎は、唐破風の車寄せや入母屋の瓦屋根など社殿造りを模した姿が特徴の木造駅舎で、改修工事では建物の姿を可能な限り残しつつ脆くなった土台の基礎を造り替えるため、伝統的な曳家工法を用いた。
屋内は待合室と休憩室に分かれ、運行当時の電車や駅の様子を写真で紹介しているほか、実際に使用していた鉄道関連の備品や地域周辺の観光パンフレットなどが備えられている。
 屋外の電車が発着していた構内は、路盤を掘り起し駅舎周辺に広がる「白山市古宮遺跡」の発掘調査を行ったあと、大規模自転車道「手取キャニオンロード」の延長区間として舗装整備された。
 その一方で、かつて石川線の終着駅であった証を残すため、車止めや屋外設備の器具箱(「R型器具箱」「軌道回路送信器収容箱」)が保存展示されている。

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