185系

鉄道投稿情報局

【のと鉄道】西岸駅舎改装の話題

その他私鉄 2014.02.17
宮島昌之(石川県)
2014_02_16_miyajima_masayuki001.jpg

新たに設けられた駅事務室跡側への出入口。
‘14.2.16 のと鉄道七尾線 西岸
 貴重な木造駅舎のひとつで、アニメ「花咲くいろは」に登場する「湯乃鷺駅」のモデルとなった、のと鉄道七尾線の西岸駅で、2014年1月下旬までに駅舎内の改装工事が行われた。かつて国鉄当時使用されていた駅事務室跡に直接行き来できる出入口が、待合室に新たに設けられ、内壁の一部も手直しがされた。また、窓ガラス越しで確認した所、駅事務室跡の中でも、内壁の一部や収納棚、屋内照明が手直しされ、新たに来客の休憩用と思われる木製テーブルや木製ベンチ、展示や商品販売などで使用するものと思われる木製ワゴンが4台置かれていた。建材や什器は無垢の木材を主に使用していて、木造駅舎の風格を壊さないような配慮がなされている。今回の改装工事によって、国鉄当時の活況を物語るチッキ(小荷物預かり窓口)跡が取り壊されたため、国鉄の面影がまたひとつ消えたことになるが、一方で、畳敷きで趣のある宿直室跡などには変化は見られなかった。現在の所、のと鉄道より改装の目的や理由について公式のアナウンスは出ていないが、アニメの聖地としての更なる集客あるいは地元住民による地域交流の拠点など、趣のある駅舎を活かした何らかのアクションを進めるためとも考えられ、今後の動向が注目される。

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