185系

鉄道投稿情報局

旧蒲原鉄道モハ1保存車に屋根が架かった!

その他 2022.03.18

山田 豊(新潟県)

貴重な木造電車の保存車に、木製の屋根が架かった。

‘22.3.15 新潟県加茂市 冬鳥越スキーガーデン(旧 蒲原鉄道冬鳥越駅跡)

 蒲原鉄道の冬鳥越駅跡となる市営冬鳥越スキーガーデンには、現在同鉄道のモハ1、モハ61、ED1が保存されている。そのうち、木造車体で同社開業時の電車であるモハ1の部分に、雨雪などから守る屋根が設置された。架線も覆うため約7mと非常に背が高いのが特徴だ。

編集部追記】モハ1は、1923(大正12)年の蒲原鉄道開業時に、蒲田車両製造所で製造された2両のうちの1両だ。全長11m級、ダブルルーフの木造車で、車内の調度類もデザイン的に工夫を凝らしたものとなっていた。1954年の廃車後、長年村松車庫にて車体が倉庫に転用され活用されたが、1999年の同鉄道廃止に伴い、復元工事の上で冬鳥越にモハ61と共に保存されるようになった。

 木造車体故にモハ61やその後に加わったED1よりも傷みが激しく、屋根の設置が急務となっており、保存主体である加茂市では2021年にクラウドファンディングを実施。今回の屋根建造費の一部に充てている。

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