185系

鉄道投稿情報局

北陸鉄道浅野川線の03系で「粟ヶ崎遊園」ラッピング電車の運行を開始

その他私鉄 2023.10.16

宮島昌之(石川県)

かつて内灘の海岸砂丘地に開園し多くの人々で賑わった、「粟ヶ崎遊園」をイメージしたラッピング電車の運行を開始した。

‘23.10.14 北陸鉄道浅野川線 粟ヶ崎~蚊爪(公道の旗具橋より撮影)

ハイカラな衣装が特徴の当時の乗客の姿が描かれている。

‘23.10.14 北陸鉄道 内灘検車区(公道より撮影)

 北陸鉄道浅野川線では、かつて内灘の海岸砂丘地で1925(大正14)年に開園、昭和の初期にかけ多くの人々で賑わった大規模遊園地の「粟ヶ崎遊園」をテーマにしたラッピング電車の運行を、2023年10月14日より開始した。

 これは、同日より石川県で開幕した『いしかわ百万石文化祭(「第38回国民文化祭」および「第23回全国障害者芸術・文化祭」)』に合わせ、内灘駅がある内灘町が、「粟ヶ崎遊園から着想を得たデザイン」をテーマにラッピングデザインを全国より公募、応募があった中から各賞を選定し、そのうちグランプリとなる「石川県知事賞」を受賞したデザインを浅野川線の車両1編成の外装に全面ラッピングを施したもの。

 ラッピングを施した編成は03-139+03-839編成で、当時電車に乗って「粟ヶ崎遊園」に向かう乗客の姿が描かれており、各車両の運転台下のマークや左右側面の配色パターンが異なる、凝った色使いになっている。また文字は、戦前に見られた右から左の横書きやカタカナなど、当時の表現にも特徴がある。

 車内では関連イベント「アート×トラフィックいしかわ」と連携した、アート作品の展示が行われている。

 運行初日は内灘検車区構内に留置した同編成の車内で、内灘町長らが臨席し「出発式」が執り行われ、内灘駅発の124列車より運行を開始。このラッピング電車は、2023年11月26日まで運行の予定となっている。

 なお、同編成の床下機器や足回りが綺麗に塗り直されており、事前に大規模な車両検査を終えて間もないものとみられる。

 つまり同線の03系のうち、自社で大規模検査を実施し終えた最初の編成になる模様だ。

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