185系

鉄道投稿情報局

【2023年3月ダイヤ改正】「ホリデー快速あきがわ」運行終了!

JR東日本 2023.03.14

大森岳人(東京都)

新宿始発「ホリデー快速おくたま1号、あきがわ1号」となる編成が武蔵小金井から快速新宿行として新宿駅11番線に入線。ホリデー快速下り列車の正面の行先表示について、6両編成側は上段が「奥多摩」行、4両編成は上段が「武蔵五日市」であった。E233系のシステム上、行先表示は終着前に自動で切り替わるため、東中野付近→新宿間でのみ、見られる光景であった。

‘23.3.12 中央本線 新宿

「ホリデー快速おくたま5号、あきがわ5号」は、立川駅5番線に入線していた。

‘23.2.26 中央本線 立川

「ホリデー快速おくたま号。あきがわ号」の分割駅となる拝島では、2023年1月時点で切離し位置の案内があったが、その後撤去された。

拝島駅で武蔵五日市行、奥多摩行分割後、E233系前面の行先表示は、それぞれ「ホリデー快速おくたま奥多摩」「ホリデー快速あきがわ武蔵五日市」が表示された(切離し位置の案内とともに)。

‘23.1.21  青梅線 拝島 P:大森瑛人(2点共)

かつては「ホリデー快速みたけ」も上り1本のみあり、「おくたま」「あきがわ」「みたけ」の3種類のホリデー快速の時代があった。

‘23.3.12 青梅線 御嶽 P:大森瑛人

武蔵五日市からの上り列車は、「ホリデー快速あきがわ2号(右)」「同4号(左)」が並ぶ光景が見られた。

23.2.19 五日市線 武蔵五日市

奥多摩からの上り列車6両編成(左)に連結する、武蔵五日市からの上り列車4両編成(右)。

‘23.3.19  青梅線 拝島 P:大森瑛人

青梅線から中央本線へ入線する、「ホリデー快速、おくたま、あきがわ」。

‘23.3.12 中央本線 立川

東京到着後、中央特快河口湖・大月行で折り返す09H運用の「ホリデー快速おくたま・あきがわ」。

‘23.2.23 中央本線 神田

青梅線拝島駅構内に掲出された、「ホリデー快速あきがわ」ラストランの案内。

‘23.3.12 青梅線 拝島 P:大森瑛人

201系の差込みヘッドマーク時代の「ホリデー快速おくたま」「ホリデー快速あきがわ」(参考画像)。

‘91.11.24 中央本線 阿佐ケ谷

 2023年3月18日のダイヤ改正で、中央快速線から青梅線・五日市線へ直通する列車のうち「ホリデー快速おくたま号(新宿・東京~奥多摩)」、「あきがわ号」(新宿・東京~武蔵五日市)の分割併合運転が終了し、3月12日の運行が最終となった。

 当列車の由来は101系電車を使用し「特別快速 おくたま号、あきがわ号」として運行され、その後201系へ移行した。1990年から、中央本線で115・165・169系で運行されていた「ホリデー快速ピクニック号」(新宿~甲府・河口湖)に倣い、「ホリデー快速おくたま号、あきがわ号」を名乗った。(実質は「特別快速 ホリデー快速 おくたま号、あきがわ号」と駅の構内放送(ATOS等)で案内された。)

 201系時代では101系時代由来の大型ヘッドマークのほか、JR化後に取り付けられた前面の「特別快速」差しサボに「ホリデー快速おくたま・あきがわ」が掲出された時期もあり、中央快速線に通勤特快が運行開始された1993年からは1号車、10号車は電照種別表示幕にも、「ホリデー快速おくたま・あきがわ」が表示された。

 1997年は1往復が延長運転でする形で、千葉発着で「奥多摩ハイキング号」「あきがわハイキング号」として運行され、オレンジ色の201系が総武快速線を高速運転する姿も見られた。

 こちら千葉発奥多摩・武蔵五日市行は通常の「ホリデー快速おくたま、あきがわ」の方向幕を掲示したが、千葉行は「臨時」幕の掲出であった。

 2001年からは年間を通じて土休日の定期列車として運用が組まれ、下りは新宿発が踏襲されたが、上りは東京行きとなった。昨今は「ホリデー快速おくたま4号、あきがわ4号」(09H運用)においては、東京駅到着後折り返し中央特快河口湖・大月行となるなど、広範囲での運用であったことも興味深い。

 2008年から、201系からE233系へバトンタッチされ、 引き続き4両+6両の組成は変更ないが、青梅線運用編成に併せ、中央快速線も奥多摩・武蔵五日市向きが4両+東京向きが6両の編成となった。

 今後、中央快速線へのグリーン車導入で豊田車両センターE233系H編成においては、4+6両編成が4+8両編成に変わっていくのと並行で、中央快速線(東京~大月)、ならびに青梅線(立川~青梅・宮ノ平)の各駅では、12両編成対応のホーム延伸、東青梅駅では対面ホームの1線化などの12両編成対応化工事が着々と進めらている。

 今般、宮ノ平以西、奥多摩への8両編成乗り入れ対応ができなくなることから、今次改正で、「ホリデー快速おくたま号」については新宿~青梅間の土休日定期運行とし、青梅~奥多摩間は季節臨時列車「ホリデー快速おくたま81〜86号」での運行に変更される。同時に「ホリデー快速あきがわ号」は運行を終了する。

 また、同時に青梅~奥多摩間では、E233系青編成4両編成を改造したP編成によるワンマン運転が開始され、立川~奥多摩間の直通列車も定期列車では運行が無くなると同時に平日朝の奥多摩~東京間の直通運行も無くなる。P編成化された4両編成は、「東京アドベンチャーライン」としてのラッピングが施されている。

 五日市線においても、2022年3月の中央快速線~八高線・五日市線直通分割併合列車の運行終了で、平日の立川以東東京方面直通が無くなっていたが、今回の「ホリデー快速あきがわ」の運行終了で、中央快速線~五日市線の直通運転が無くなることとなる。

 青編成では4+6両編成の組成は継続して残るので、青梅・五日市線用に使われる編成での臨時快速列車としての運行も期待したいところである。

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P:田中 友

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