【2023ダイヤ改正！】あいの風とやま鉄道の413系、IRいしかわ鉄道での定期運行が終了

宮島昌之（石川県）

521系1000番代増備による置き換えの対象と考えられる北陸地域色（青単色）の413系AM05編成。

‘23.3.16　IRいしかわ鉄道 東金沢（公道より撮影）

ダイヤ改正前日の夜、413系定期運行として最後にIRいしかわ鉄道を走行したのは、北陸地域色（青単色）のAM05編成であった。

‘23.3.17　IRいしかわ鉄道 森本

ダイヤ改正まで残り3日、金沢駅に到着した413系AM03編成（とやま絵巻）使用の572M。日々繰り返された光景も過去帳入りに。

‘23.3.15　IRいしかわ鉄道 金沢

金沢駅ホームの「乗車口案内」。足元の青色マークの利用が、今ダイヤ改正でお役御免に。

‘23.3.15　IRいしかわ鉄道 金沢

　あいの風とやま鉄道では、2023年3月18日にダイヤ改正を実施した。

　通勤通学時間帯の混雑緩和を図るため、改正前413系3両で定期運行していた朝の422M～431Mと544Mおよび夕刻以降の557M～572M～477M～592Mを、改正後521系4両に変更し増車を行った。

　また、増車に際しては既報の通り、521系1000番代のAK21編成とAK22編成を新たに導入している。

　今回の車両変更により、IRいしかわ鉄道への413系定期運行及び乗り入れが終了したほか、富山県内でも高岡駅より西の石動方面と黒部駅より東の泊方面も同様に消滅した（泊方面は引き続きAM01編成の観光列車「一万三千尺物語」を見ることができる）。

　ダイヤ改正前日の3月17日の夜、572M～477Mで最後にIRいしかわ鉄道を走行したのは、北陸地域色（青単色）のAM05編成であった。

　413系はかつてJR北陸本線やJR七尾線など、石川県内で日常頻繁に見られる車両だっただけに、覚悟はしていたがこの変更はとても寂しく思う。車輪削正などでJR西日本の金沢総合車両所運用検修センターへ回送される可能性はあるが、今後石川県内で413系を見る機会があるのなら貴重な光景となるだろう。

　なお、過去の車両検査の動向から521系1000番代増備による置き換えの対象は北陸地域色（青単色）の413系AM05編成と考えられ、改正後も富山県内で僅かに残った413系の定期運行(527M～528M～535M)はイベント兼用車両のAM03編成（とやま絵巻）が専任する形になりそうだが、既報の通りAM05編成の前回の検査が2020年6月で、検査期限までに多少月日が残っている可能性があり、暫くの間AM05編成がスポットで運用に入ることを期待したい。

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