のと鉄道で団体臨時「急行〈ゆのさぎ〉～緒花見列車～」を運転

宮島昌之（石川県）

八重桜が見頃の田鶴浜駅に到着した「急行〈ゆのさぎ〉～緒花見列車～」。写真は七尾方からの撮影。

穴水方に掲出されたヘッドマーク（翌16日は前後のヘッドマークを入れ替えた模様）。

窓越しに並べられた歴代のヘッドマーク。海側のみ見られたサプライズで、ラッピングも含めキャラクターの数がハンパない。

‘23.4.15　のと鉄道七尾線 田鶴浜（3点共）

　2023年4月15・16日の両日、のと鉄道七尾線で「急行〈ゆのさぎ〉～緒花見列車～」が穴水～和倉温泉・七尾間で運転された。初日は昼と夕、翌16日は朝と昼の各日2往復で、15日の夕刻便のみ七尾まで運転された。

　これは、アニメ「花咲くいろは 」の聖地である沿線各所で桜を楽しめる貸切列車として、有志団体「鉄道遊走」が企画、着ぐるみコスプレのロケ撮影を楽しむ有志も参加し実施したもので、車両はNT204「第3弾『花咲くいろは』ラッピング（改）」が使用された。

　今回新たなデザインの大型ヘッドマークを2種製作したほか、劇場版「花咲くいろは HOME SWEETHOME」公開から今春で10周年になることから、かつて運行していたNT202「劇場版『花咲くいろは HOME SWEETHOME』ラッピング」の最終運転の際掲出していたリメイクのヘッドマークも取り付けられた。

　また、車内では海側の窓越しに過去歴代の大型ヘッドマークを並べ、外から見ると一見乗客か?!、ファン層には爆笑を誘うトリッキーな仕掛けがされていた。

　今春は全国的に桜の開花が早まり、能登地方を含む石川県も然りで、今回有志の皆様や乗車された方は気苦労が絶えなかったと推察しているが、のと鉄道沿線にはソメイヨシノだけでなく写真の田鶴浜駅や笠師保駅など八重桜や枝垂桜の名所も点在している。

　のと鉄道といえば「桜のトンネル」で知られる能登鹿島駅（愛称：能登さくら駅）が有名で突出している感があるが、今後ソメイヨシノの見頃を逃してしまった場合でも、諦めずのと鉄道沿線を訪れ花見を楽しんでいただきたく思う。

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P：宮島昌之