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鉄道投稿情報局

北海道内で唯一指定の「開かずの踏切」廃止が決まる

JR北海道 2022.11.14

原澤昭浩(北海道)

2023年3月で廃止が決まった「東9丁目踏切」。

踏切脇には有人時代の踏切作業員小屋が残っている。

踏切脇は撮影スポットだった。かつては貨物用引き込み線だったが現在は新幹線工事に伴う廃材置き場となっている。

‘22.11.7 函館本線 札幌~苗穂

 函館本線の札幌~苗穂間で唯一残されていた「東9丁目踏切」(起点換算288k543m)について、2023年3月での廃止を道路所有者である札幌市が決定した。

 同踏切は函館本線、千歳線の複々線と苗穂運転所からの連絡線の計5線が交差しており、 札幌市WEBサイトによると一日562本の列車が往来し、対する車両通行量は1日あたり約2500台。歩行者は同約2000人。

 総合病院やショッピングセンターへの短絡路として利用されている反面、1時間あたりの遮断時間が最大で42分、平均37分の遮断時間が発生。2006年には国土交通省が実施した「踏切交通実態総点検」の結果、「緊急対策踏切(開かずの踏切)」に道内唯一指定されていた。

 JR苗穂駅移転に伴う周辺再会発や代替路整備が2022年度末に完了するため、廃止が決定されたもの。これにより函館本線は白石駅東側の「川下通踏切」(同293km62m)から琴似駅西側(高架終端部)の札幌製紙踏切(同282Km215m)まで約11kmにわたり踏切がなくなることになる。

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P:石田圭一

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