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実験線を走る
架線のない広々とした空の下、SWIMOが走る 前回に引き続き、11月19日に報道公開された川崎重工の低床電池駆動LRV「SWIMO(スイモ)」をご紹介します。

A車車内
A車体車内 両端車体の腰掛はロングシートで、腰掛内にバッテリーが搭載されています。

C車車内
C車体車内 中間車体は片側2人ずつ計4人分のクロスシートで、腰掛下に車輪が入る構造です。

運転台
運転台 マスコンは右手ワンハンドル式。

322:KW-184

両端M台車(SWIMO-Xパンフレットより) 低床LRV開発の要とも言うべき動台車は車軸付のボルスタ付2軸ボギー台車ですが、第2軸は曲線をスムーズに通過するために設けられたきわめて小径の誘導輪で、実質的には誘導輪付き1軸台車といえましょう(駆動方式はWNドライブ)。動軸である第1軸は運転台の下に、第2軸は低床の客室下に位置するレイアウトとなります。またこの台車には曲線通過性能の向上と各部磨耗防止のためフランジ塗油器が、また空転滑走防止のため砂撒き装置も搭載されています。

323:KW-185
中間T台車(SWIMO-Xパンフレットより) C車体下の付随台車は完全な独立車輪構造を採用。台車上の車内通路幅は800mmが確保されています。

実験線を走る
播磨実験線を走る“SWIMO-X” この「SWIMO」の開発に際し、川崎重工では兵庫県加古郡播磨町の播磨工場内に総延長約2,780mの「播磨実験線」を建設しました。これは約1,350mの耐久試験区間(エンドレス)や約630mの高速試験区間などからなるもので、3線もしくは4線で軌間1067mmと1435mmを併設、各種カーブやガントレットなどLRVの実験線として各種条件を備えたものです。今後、この実験線からどのような車輌が誕生するのか注目されるところでしょう。

諸元表

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