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「THE TROLLEY SUPPLY Co.」の文字が見える嵐電モト1001のトロリーキャッチャー。 2012.3 P:高橋一嘉
当たり前のようにあったのに、いつの間にか見られなくなった部品って、結構多いですよね。トロリーキャッチャー(トロリーレトリーバー)もその一つではないでしょうか。ポールの引き紐を巻き取るこれ、ビューゲル化された電車でも結構あったように思いますが、今、現役の「鉄車輪」の電車では嵐電のモトとその兄弟の叡山電車のデトくらいではないでしょうか。
梅小路公園に保存されている京都市電890号のもの。 2014.5 P:高橋一嘉
同じく梅小路公園保存の1605号のもの。こちらはリールがほとんどむき出し。 2014.5 P:高橋一嘉
京都・梅小路にできた「市電ひろば」の電車には2種類のトロリーキャッチャーが見られます。各地の保存車を探して研究してみるのも面白いでしょう。
関西電力300形のもの。電気品を担当した東芝のエンブレムが付く。 2014.9 扇沢 P:高橋一嘉
「鉄車輪」に限らなければ現役の「電車」でも見られます。立山黒部アルペンルートのトロリーバスです。車掌が後部の窓からポールを監視できる電車と違って、トロリーバスにとっては重要な部品の一つではないでしょうか。黒部のものはワンマン運行でポールを下げるのも自動のようで、扇沢で入庫する車輌はスルスルとポールを下げ、バッテリー走行で架線のない車庫に入庫していきました。
2014.10.6作成