鉄道ホビダス

2006年3月アーカイブ

北王子の紙列車

北王子貨物支線.jpg

2006.3.31
木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】北王子貨物駅は、石巻で生産されたロール紙を首都圏の新聞社にトラック配送するための中継基地として機能しており、田端(操)から1日3往復の列車(正しくは入換運転)が運転されている。駅周辺の桜田通りには見事な桜並木が続いており北区の景観百選にも選ばれている。
入11 7:55着 入12 8:05発、入13 9:55着 入14 10:05発、入15 12:45着 入16 12:55発
近年は桜の枝が伸びたため、写真の位置では入11〜12は日が当たるが、入13〜14以降、機関車は陰になってしまうので要注意。

【レンズ】420mm相当(300mm×テレコンバーター1.4)

【アクセス】京浜東北線東十条駅南口を出て左手の坂を下りる。道なりに200m突き当たりまで進むと北王子駅構内にぶつかるので右折し、200m程進むと引込線の入口に到達する。徒歩10分。なお東京メトロ南北線王子神谷駅からも徒歩10分程度。

【国土地理院1/25,000地形図】赤羽

【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。

障害物のない緩やかなSカーブ

興津─由比.JPG

2004.7.28
梅田勇二郎(神奈川県茅ヶ崎市)

【ガイド】今でこそ東名高速と国道1号線のバイパスが通って景色が一変してしまったが、この区間はかつては東海道随一の風光だった。東名高速薩錘トンネルの通る薩錘峠のふもと、東海道本線の洞トンネルの東京寄り。緩やかなSカーブを行く上り列車を道から狙う。海沿いなので日の出直後から朝日が当たる。371系も顔を見せる。113系も健在だ。

【レンズ】80㎜

【アクセス】徒歩の場合は興津駅から歩くこととなるが、途中からは国道1号線バイパスの脇を行かなければならない。国道は上下線が別れており、途中での横断は出来ないので、上り線側(線路に沿って)を通る。車の場合は、東名高速の清水インターが近い。インターからバイパスを東京方面に進み、撮影地脇を通り過ぎると駐車スペースがある。なお付近は駐停車禁止場所。バイパスを東京方面から来る場合は、撮影地を通り過ぎて興津鉄橋付近で分流すると上り線に戻ることが出来る。

【国土地理院1/25,000地形図】興津

武蔵野線/吉川─新三郷

頻繁にやってくる貨物列車

吉川〜新三郷.jpg

2005.1.27
鈴木敏行(神奈川県横浜市)

【ガイド】午前中は下り列車、午後からサイドにあたり夕方には上り列車が順光となる。EF65をはじめEF66、EF81などに牽引されて貨物列車が頻繁に通る。

【レンズ】85㎜

【アクセス】吉川駅より新三郷方面に線路沿いの道を徒歩約15分の線路にかかる陸橋より撮影。

【国土地理院1/25,000地形図】越谷

山陰本線/鎧─餘部

余部鉄橋を行く列車の編成を海とともに

鎧─餘部.jpg

2005.4.18
服部浩樹(京都府京都市)

【ガイド】山陰本線にあって昔から超有名なお立ち台。光線状態は午後からが順光。夏場は14時頃を過ぎると側面が逆光となる。特急「出雲」がなくなり楽しみは減ってしまったが、単行から4連のキハ47、アーバン色に塗り替えられてしまった特急「はまかぜ」が被写体となる。余部鉄橋架け替え工事が迫り、一般の観光客も多く譲り合って撮影してほしい。

【レンズ】 75㎜

【アクセス】】餘部駅下車、徒歩30秒

成田線/下総神崎─滑川

水田地帯を一直線に駆け抜ける列車を捉える

下総神崎滑河.jpg

2006.3.1
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】水田地帯を走り抜ける総武本線。そんな総武本線を象徴するようなポイント。作例は上り列車を松木作踏切から撮影している。上下両方撮影可能だ。下りも似たような構図になる。作例は背景に靄(もや)がかかっているが、晴れいると高圧鉄塔が後ろに若干写り込む。が、気にならない程度だ。線路寄りでも離れても撮影出来る。撮影対象列車は貨物列車(EF65牽引)や113系。E257系。写真は72レ。EF65 49。

【レンズ】85㎜

【アクセス】滑河駅より線路沿いの道を下総神崎(佐原)方面に歩く。15分ほどで踏切が見えてくる。そこがポイント。道幅は広いが、通行の邪魔にならないように注意したい。

山口線/津和野─船平山

のどかな山里の風景の中で蒸機を撮る

白井.jpg

2005.7.24
和田 浩(奈良県奈良市)

【ガイド】津和野周辺にはたくさんの撮影地がありますが、ここはキャパシティが広く手軽に蒸気機関車を撮影できます。それでいて、長閑な山村の中でのんびりと蒸機の登場を待つ至福のひと時を過ごせます。写真は山深く写り、せせらぎが流れていて涼やかでもあります。津和野観光とのかけもちも十分出来、まさにお立ち台の優等生。少し津和野駅から遠いのが欠点でしょうか。撮影後に道の駅「津和野温泉なごみの里」(営業時間 10:00〜22:00 大人500円)に立ち寄り、汗を流すのも一興です。

【レンズ】 67 400㎜F4ED(35㎜換算 200㎜相当)、アングルにより50㎜〜。

【アクセス】津和野駅から白井集落まで約8㎞強、駅レンタサイクルに頼るのが懸命です(営業時間8:30〜18:00)。津和野駅から津和野川に沿い、県道13号萩津和野線を船平山方面へ。途中観光地を抜け、道の駅を通り過ぎひたすら県道13号を線路に沿い歩く。途中から名賀川(なよし)に沿い、線路がトンネルに入る前のトンネル横の斜面の林道が撮影地。車によるアクセス:津和野には中国道六日市I.Cが最寄。撮影地白井は、県道13号萩津和野線に沿い、観光地間を結ぶ観光バスが往来するので路上駐車は特に厳禁です。

【国土地理院1/25,000地形図】十種峰

成田線/下総神崎〜大戸

初夏は田んぼの水鏡も狙える

下総神崎〜大戸2.jpg

2005.2.28
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】 シンプルできれいな編成美を撮影出来る。駅から近くコンビニもあるので非常にありがたい場所。メインは下り列車。下総神崎駅を出て2つ目と3つ目の踏切の中間地点。作例は曇っているが晴れれば順光になる。15輌程度なら後ろが曲がらず直線区間内で撮影可能だ。撮影列車は貨物列車ほか113系、E257系に交じってE217系も来る。写真は1455レ。EF65 501。

【レンズ】 90㎜

【アクセス】 下総神崎駅を出て駅前の道を大戸(佐原)方面へ向かう。しばらく行くとコンビニがあり、そのすぐ先に線路へ向う細い道がある。その道から撮影する。雨が降っていたりするとぬかるむので注意して欲しい。

成田線/下総神崎〜大戸

見通しのいいインカーブで編成写真を

下総神崎〜大戸1.jpg

2005.2.28
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】撮影場所は下総神崎駅を出て2つ目の踏切。下り列車撮影のポイント。踏切の横から撮影すると作例のようにすっきりとした編成写真が撮れる。ここは貨物では73レのように比較的短い編成でないと後ろが切れてしまう。作例の73レは機関車を入れて12輌だが、1455レのように15輌だったりすると切れてしまう。アウトからも撮影可能。光線は午前が順光。写真は73レ。EF65 501。

【レンズ】80㎜

【アクセス】下総神崎駅を出て大戸(佐原)方面に行くと、最初の踏切を渡る。さらに歩くと線路際に向かう道路があり、踏切(茂田踏切)がある。そこが撮影ポイントとなる。交通量は少ないが、十分注意して撮影して欲しい。

高崎線/岡部─本庄

高崎線超有名撮影地

岡部─本庄.jpg.jpg

2006.3.26
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】高崎線の有名撮影地の一つ。築堤を上ってくる下り列車を撮影可能だ。ポールと勾配標の処理が難しいが、すっきりした編成美を撮影することができる。作例は川の土手の中腹部より撮影。レンズは80〜135㎜といったとこか。貨物列車、211系、E231系など多種多様な列車が往来する。たまに風が強いときがある。三脚がよく倒れるので注意。午後順光。写真は9733レ EF58 61+「ゆとり」。

【レンズ】85㎜

【アクセス】岡部駅と本庄駅のほぼ中間地点。歩いて行くなら岡部駅が若干近い。歩いて30分程度。車の場合は土手に20台ほど、鉄橋下や反対側の土手などに駐車可能。ここはトラック等比較的交通量が多いので、路上駐車はやめてほしい。

鹿島線/延方─鹿島神宮

長大な北浦橋梁を渡る列車をさまざまな角度から
延方─鹿嶋神宮.jpg
2005.5.15
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】鉄橋の鹿島神宮寄りから下り列車を狙う。湖沿いの築堤からでも、築堤をおりて湖岸近くでも撮影可能。作例は湖岸より撮影。ここは晴れると正面にしか光が当たらないため、曇りの日限定となる。晴れた場合はポール側に行くと順光になる。。非常に霧が出やすい場所でもある。このポイントの対岸側でも同じような構図で撮影出来る。対岸は上り列車が対象だが、貨物列車の76レ、特に夕刻出発の1456レは晴れると順光で夕日を浴びる。写真は77レ。EF65 535。

【レンズ】80㎜

【アクセス】鹿島神宮駅前の道を延方方面に向い最初の交差点を右に曲がると、線路をくぐる。国道51号線に出るので、それを左に折れると、再び線路が道路とクロスする。その先に、北浦を渡る橋がある。その手前にある信号を右に曲がり、その先の左に折れる細い道をゆくと土手に突き当たる。この土手がポイント。

飯山線/横倉

駅付近で手軽に撮るなら

横倉.jpg

2005.5.2
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】横倉駅飯山寄りで下り列車を撮影する。直前のカーブを通過するため時速25㎞/h以下で通過する。右側にポールが玉にキズ。スピードが遅いためにズームなら200㎜で撮影→80㎜で撮影という技が効く。「浪漫」は編成が長いのでのクネクネ曲がる感じが出て面白い。写真は回9633レ。DD16 303+浪漫。

【レンズ】80㎜

【アクセス】横倉駅の飯山寄り。車の場合は駅前に止められるスペースが若干ある。駅に行くまで道が入りくんでいるので、国道117号線から入るときは注意が必要だ。

米坂線/羽前前沢―手ノ子

米坂線 DD14特雪

羽前前沢―手ノ子.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】特雪運転線区では只見線と共に人気の高い米坂線、DD14の側方投雪型317号機が使用されることからスプレー状に雪が舞い上がる美しい投雪シーンが期待できる。例年は1月中旬から2月中旬までの1か月が出動のピークとなる。特雪が運転されるのは、断続的に降雪が続いた後、冬型の気圧配置が緩んで降雪が一段落するタイミングが多い。

【アクセス】手ノ子駅から1.5㎞。手ノ子駅前の国道を右(小国方面)に進み、約200mで右に折れる旧道に入る。踏切を渡り、さらに線路沿いに旧道を約1km進むと眼下に線路が見えてくる。なお車で小国方面から来る際は、宇津トンネルを出て約1㎞下り、宇津橋の手前を左折して旧道に入ることができる。

【国土地理院1/25,000地形図】 手ノ子

大糸線/頸城大野

頸城大野の朝 大糸線キハ52

頸城大野.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】姫川沿いの険しい地溝帯を走る大糸線は頸城大野で平地に出る。夏休みのせいか、味わいある駅舎に学生の姿は見えない。柔らかい朝日を浴びて通勤列車がやってきた。

【レンズ】135㎜相当

【アクセス】頸城大野駅周辺。車では北陸道糸魚川ICから15分。

【国土地理院1/25,000地形図】糸魚川

真岡鐵道/茂木─天矢場

25‰の築堤を逆光側から狙う

'04,11,23  茂木-天矢場.JPG

2004.11.23
君島弘道(東京都板橋区)

【ガイド】 かの有名な天矢場のお立ち台の、線路を挟んで反対側の丘の上。列車は終日逆光気味となるので露出に注意しなくてはならないが、付近に生えている木々の枝葉を入れて手軽に季節感が出せる。特に新緑と紅葉の時期は木の葉の色が美しい。茂木駅から徒歩20分くらい。「道の駅もてぎ」を過ぎ、国道が切り通しになるところに丘の上にのぼる小道がある。

【レンズ】28㎜

木立を抜けてくる列車を正面がちに

'02,12,14 01 笹原田-天矢場.JPG

2002.12.14
君島弘道(東京都板橋区)

【ガイド】笹原田駅の天矢場寄りにある雑木林の中。冬枯れの木々と、線路に落ちる木洩れ日の中を走る列車という、冬らしい写真が撮れる場所。暖かくなるとSLの煙が透明になってしまうので、冬場お勧めのポイント。笹原田駅から徒歩約5分とアクセスが抜群によいのも魅力。

【レンズ】28㎜

根府川〜早川の「定番ポイント」

富士/ぶさ0203.JPG

2005.2.3
矢野登志樹(神奈川県川崎市)

【ガイド】トンネルから出てくるところをアウトカーブから中望遠で狙う。東海道本線・東京口唯一の特急寝台となった「富士/はやぶさ」や「ワイドビュー東海」「スーパービュー踊り子」の他貨物列車も撮れる。日の長い時期であれば、急行寝台「銀河」や「サンライズ瀬戸/出雲」も撮影可能だ。光線状態は午前中がいい。

【レンズ】 135㎜相当

【アクセス】根府川駅より国道135号線を小田原方面に進み、真鶴道路の入口を過ぎた先を左に入る。道なりに行き線路が左上に見えたら左に曲がり、線路をくぐり道が線路と同じ高さになったあたりがポイント。車では西湘バイパス「石橋」ICから約3分。

【国土地理院1/25,000地形図】 小田原南部

大井川鐵道への「行きがけの駄賃」

富士/ぶさ0102.JPG

2005.4.17
矢野登志樹(神奈川県川崎市)

【ガイド】線路脇の小山の南斜面中腹より撮影。正面には完全に陽は当らないが、午前中いっぱいはサイド光もしくは半逆光で車輌のサイドが輝く。メインは、この付近を7時頃通過する、今や東海道本線東京口で唯一の客車寝台特急となった「富士/はやぶさ」で、その他編成は短いが東海道本線・東京口では見られなくなった113系やEF66牽引の貨物も狙い目。大井川鐵道の撮影前に、気軽に寄れるお手軽撮影地だ。

【レンズ】70mm相当

【アクセス】菊川から線路に並行した道を金谷方面に5.6㎞ほど進み十字路を左折、再び線路に沿って1.5㎞ほど進み左にカーブした後線路が直線になる辺りあたりがポイント。車では東名高速道路「相良牧之原台地IC」から約10分。

【国土地理院1/25,000地形図】 島田

函館本線/倶知安─小沢

羊蹄山バックの「北四線踏切」
kita4.jpg
服部敏明(京都府)

【ガイド】かつて「C62ニセコ号」の超有名撮影地として名を馳せた北四線踏切、通称「北四(キタヨン)」。バックに秀峰羊蹄山がそびえる。ただ前の田畑だった場所が荒地になって雑木が生え以前に比べ撮影に制約を受けるようになった。光線状態は午後からが側面順光。夏の夕方は正面にも日が廻る。

【レンズ】85㎜

【アクセス】倶知安駅下車、徒歩約30分。車では国道5号線を小樽方面に進み「ニセコ運輸」のあるT字路を左折し道なりに100m。

【国土地理院1/25,000地形図】ニセコアンヌプリ

【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。

大糸線/中土─北小谷

国鉄色のキハ52が姫川渓谷をゆく

姫川渓谷の夏 2004.8.8.JPG

2004.8.8
木村忠吾(東京都港区)

【ガイド】国鉄色のキハ52が人気の大糸線、渓谷沿いを走る区間が多いなか、ここ中土は姫川上流で深い渓谷が印象的である。オリジナルDMH17エンジンを装備するキハ52は非力?なせいか、遥かかなたからタイフォンが聞こえてもなかなか姿を現わさない。やがて、あの懐かしいエンジン音を響かせて国鉄色がやってきた。

【レンズ】 50mm相当

【アクセス】中土駅から約2km。中土駅前の道を右(糸魚川方面)に約1km進と姫川橋に出る。橋を渡って左折し、対岸の道を約1km道なりに進むと鉄橋が見えてくる。午前中が順光。車の場合、長野道豊科ICから1時間20分、北陸道糸魚川ICから40分。

【国土地理院1/25,000地形図】雨中

富良野線/美瑛─美馬牛

富良野線、通称「すり鉢」

美瑛─美馬牛.jpg


服部浩樹(京都府京都市)


【ガイド】美瑛の丘陵地帯のアップダウンの線路を踏切から狙うポイント。道内最急の28.6パーミルのジェットコースターのような線路から通称「すり鉢」と呼ばれ光線状態は逆光気味、夏の早朝のみ正面に日が廻る。

【レンズ】 200㎜

【アクセス】美馬牛駅下車徒歩15分。車では国道237号線より新星方面へ行く途中の踏切。

【国土地理院1/25,000地形図】美馬牛

宗谷本線/抜海─勇知

最果てのラッセル 宗谷本線DE15

抜海─勇知.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】宗谷本線のラッセルは夜に名寄を発車して未明に南稚内に到着、折返しは日中時間帯に排雪作業を行いながら16時過ぎに名寄に戻る。原則として冬期間は毎日運転している。踏切では相当手前でフランジャーを上げてしまうので勇壮な拝雪シーンの撮影は難しい。従って国道のオーバークロスか線路から相当離れた場所から撮影することが得策となる。

【レンズ】200㎜相当

【アクセス】抜海駅から約6km、勇知駅から約3km。道道510号線が宗谷本線をオーバークロスする地点から撮影。改正前のダイヤでは抜海駅で4323D(8:46発)と交換して、現地は8:55頃通過。

【国土地理院1/25,000地形図】上勇知

只見線/入広瀬─柿ノ木

只見線 特雪DD14

入広瀬─柿ノ木.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】特雪運転線区でも最も出動回数が多いと言われている只見線。2005〜2006は記録的な豪雪となり長期間の運休を余儀なくされる事態となったが、通常の冬では1月中旬から2月中旬までの1ヶ月が出動のピークとなる。特雪が運転されるのは、断続的に降雪が続いた後、冬型の気圧配置が緩んで降雪が一段落するタイミングが多い。

【レンズ】135㎜相当

【アクセス】入広瀬駅から柿ノ木方に約1km。車では小出方面から大白川に国道を進み、線路をオーバークロスする手前の小道を右折し、線路沿いに上る。約400m先の民家のところまで除雪されており終端付近から線路側に雪壁を登ると眼下にオーバークロスからカーブを描く線路が見下ろせる。なお徒歩の場合は入広瀬駅から線路沿いに国道に出て、以降は同様。

【国土地理院1/25,000地形図】穴沢

常磐線/藤代─取手

のどかな田園風景の築堤を頻繁に特急電車がやってくる

藤代─取手.jpg

2005.1.27
鈴木敏行(神奈川県横浜市)

【ガイド】障害物もなく長編成の特急もすっきり最後部まではいる。午前中は下り列車、午後は上り列車が順光となる。レンズは広角から望遠までお好み次第。

【レンズ】 【レンズ】105㎜

【アクセス】取手駅より線路沿いの道を藤代方面に徒歩25分

【国土地理院1/25,000地形図】取手

花輪線/湯瀬温泉─八幡平

湯瀬渓谷の夏

湯瀬渓谷の夏 2004.7.24.JPG

2004.7.24
木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】国鉄色の気動車が活躍する花輪線。山間部の渓谷を走る区間は湯瀬温泉を挟んだ区間であり、窓を開け放った初夏の頃がなんとも爽やか。また秋の紅葉は見事。

【レンズ】 50mm

【アクセス】湯瀬温泉駅から約3.5km、八幡平駅から約1.2km。八幡平駅の前の道を右に進み、線路を潜り、さらに橋を渡ると国道103号線に出る。国道を左(盛岡方面)に進み500mほど進むと「天狗橋」の鉄橋が見えてくる。国道脇のパーキングスペースから撮影する。

【国土地理院1/25,000地形図】湯瀬

山陰本線/浜坂─諸寄

白砂の海水浴場沿いを走る、ローカル国鉄型気動車

諸寄.jpg

2004.6.13
和田 浩(奈良県奈良市)

【ガイド】大海原日本海を眺望する展望公園からベンチに腰掛け、ピクニック気分でスローライフな撮影。夏場の夕刻 強い西日を受け、蝉時雨を聞きながら白い砂浜の諸寄海水浴場を見下ろし、汽車待ち。また、背後の夕陽に向かえば、金色にまばゆく輝く 遠い水平線。早朝・夜半に通過する特急はまかぜ1往復を除き、ここには各駅停車の普通列車しか来ない。しかし、いまなお浜坂─鳥取間にはキハ47タラコ色(2連)も存在する。運用の都合で加古川色(緑)や因幡の白兎塗色(黄緑)も登場する、そして50系客車改造のキハ33も充当されるから少しバリエーションもあるだろうか。
 
【レンズ】645 Sonnar 140㎜F2.8(35㎜換算 85㎜相当)
 
【アクセス】徒歩によるアクセス:諸寄駅で下車、駅前の道をいったん鳥取方面をゆるやかに下る。寺の前で線路をくぐり、海沿いの国道178号に出る。そして、浜坂方面へ国道の坂をサミット附近まで上り、左手上方の浜坂ユースホステル入り口の道をつき当たりまで、城山公園目指しさらに高度をかせぐ。公園駐車場まで登れば、あとはフラットな道、遊歩道を数十メートルすすんだところが撮影地。諸寄駅から約2㎞。車だが、残念ながら高速道路は出来ていない、国道178号のみが唯一の道路。ほぼ撮影地まで、車で乗り付けられ駐車場もあり、お手軽なアングルである。
 
【国土地理院1/25,000地形図】浜坂

総武本線/津田沼〜稲毛

総武線を走る下り列車を正面がちに撮影できる

津田沼〜稲毛.jpg

2005.11.2
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】幕張車両センターの上にかけられた橋の上から下り列車を撮影するポイント。正面がちに撮影でき、迫力の写真が撮れる。ポールの処理が非常に難しく、300㎜以上ないと撮影が難しい。午前中は順光。は1091レもいい光線状態で撮影できる。貨物列車をはじめ、様々な車輌が行き交う飽きない場所だ。幕張区の上の陸橋なので、列車の入替等も見ることが出来る。通行の邪魔にならないよう注意してもらいたい。写真は1091レ EF65 535。

【レンズ】400㎜

【アクセス】幕張本郷下車。駅前の陸橋を千葉方面を向いて左側へ。途中、歩行者用に下におりられる階段がある。階段を下りて、幕張区方向に歩くと下り本線と並走する道路に行き当たる。それを津田沼方面へ行くと撮影ポイントの陸橋に着く。車の場合は駅前の陸橋を下り、2つ目の信号(進行方向左にスーパーあり)を左へ。曲がって最初の信号を左折れ、突き当たりを右に行くと陸橋だ。この辺りは一歩通行や細い路地が入り組んでいるので、車で行く際は注意して欲しい。

初夏のあじさい、秋の紅葉

大平台.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】箱根登山鉄道は、春の桜、梅雨時のあじさい、秋の紅葉など、四季折々に車窓を楽しむことができる。なかでも見所は、箱根の2つのスイッチバック信号所を含む急峻な区間である塔ノ沢〜大平台〜宮ノ下間で、中間の大平台駅を中心に移動すると効率よく撮影できる。
が見どころであるが、大平台、宮ノ下周辺が撮影しすい。

【レンズ】135〜200mm

【アクセス】箱根登山鉄道大平台駅周辺。車では早川から国道1号線で約40分。

【国土地理院1/25,000地形図】箱根

飯山線/西大滝

奥信濃の旅情誘う風景

西大滝.jpg

木村忠悟(東京都港区)

【ガイド】 キハ110の単行がのんびりと走る飯山線、ひなびた雰囲気が心を和ませてくれる。西大滝は駅の十日町方にきれいなカーブがあり、春は残雪の山々に囲まれた田植え、秋の稲刈り、そして初冬に色づく柿の実が印象的な集落である。光線状態は午前中が下り列車に対して順光、その後、太陽はカーブの内側を回って夕方は上り列車の正面に日が当たる。

【レンズ】50mm

【アクセス】西大滝駅周辺。車では関越道湯沢ICから約1時間、上信越道豊田飯山ICから約1時間。

【国土地理院1/25,000地形図】野沢温泉

大井川鐵道/神尾

ひなびたローカル駅

神尾桜.jpg

2006.4.1
鈴木靖(神奈川県横浜市)

【ガイド】コンクリートで固められた崖下に撮影にちょうどよい足場がある。上り列車が撮影対象となるが蒸機列車は通過で、しかも下り勾配のため煙は全くといっていいほど期待できないが、春は構内の桜をきれいに絡めて蒸機列車を撮影することができる。

【レンズ】100㎜相当。

【アクセス】鉄道の場合は大井川鉄道神尾駅下車すぐ。車の場合は国道473号線地蔵峠頂上から神尾駅へ下る。道はかなり狭いので要注意。

新鶴見で上り貨物のバリエーションを気軽に撮るなら

新鶴見(新)─.JPG

2006.2.5
芝山喜久男(東京都目黒区)

【ガイド】新鶴見に進入する上り貨物列車を、東海道貨物線、尻手短絡線の別なく、気軽に撮影できるポイント。以前は割畑と呼ばれた信号扱場で、広大な操車場跡をオーバークロスする陸橋の歩道上から上り列車を作例のように撮影する場合は、おおむね午後にはサイドに日が当たり、日の長い季節の夕方が順光となる。反対の新鶴見方から来る下り列車も撮影可能で、こちらは午後の早い時間が順光。横須賀線は高架となっており、撮影には適さない。

【レンズ】135㎜相当

【アクセス】横須賀線新川崎から横浜方に線路に並行する道路を徒歩約10分。南武線矢向からも、商店街を抜けて約10分。いずれも「小倉陸橋」をめざす。

【国土地理院1/25,000地形図】川崎

上越線/新前橋─井野

夕日を浴びる蒸機が撮影可能

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2006.3.25
後藤中也(千葉県千葉市)

【ガイド】新前橋駅を出て最初の踏切で、上り列車撮影のポイント。といっても無人踏切。線路が上下線離れポイント近くで合流する。そのためあまり線路に近づかなくても撮影可能。蒸機の場合は新前橋駅発車の煙がこのポイントまで保ってくれる。場所が狭いため撮影人数が限られる。遮断機も警報機もない踏切なので十分注意してほしい。写真は9738レ。D51 498+ゆとり。

【レンズ】 90㎜

【アクセス】新前橋駅前の道を高崎方面へ歩く。東芝の工場の先、前橋江田という信号の前に線路方面に行く細い道がある。住宅街を抜けるとポイントが見える。車の場合は前橋IC近くの交差点(トイザラスが目印)を線路方面に行く。