Brill21E-1(排4号)
函館の冬の風物詩、ササラ電車の台車です。2軸台車の代名詞、Brill21Eですが、端部の半楕円形の板バネ部分がどちらの面も左側のみブルーム式除雪装置取り付けのためにカットされています。また現在残っている2輌の台車をよく見比べてみると、排4号のものは比較的初期の製品と言われる軸ばねの間隔が狭いものであることが分かります。これは国内の現役21Eの中では、ブラッシュ製と云われる梅小路や明治村のN電のものを除けば唯一のものではないでしょうか。
来年8月の都営交通100周年を記念して東京での展示が発表されたササラ電車。函館へ譲渡されたのは昭和9年の函館大火後のことであるから、実に約75年ぶりの里帰りということになる。 2010.11.11 駒場車庫前 P:高橋一嘉
2010.12.21作成
これまでに収録した函館市電の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77A
これまでに収録した路面電車用台車