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1957(昭和32)年に登場した南海電気鉄道大阪軌道線(現・阪堺電気軌道)初の平行カルダン駆動車モ501形に採用されたもので、日本初の路面電車用空気ばね台車である。軸箱支持には軸梁式を採用するが、川車製のOK台車のような片持ち式ではなく、汽車会社では前後の軸箱を一本の梁で結んだ構造を採用。これは後に簡略化され、阪急、京阪、南海大阪軌道線で採用された“エコノミカルトラック”に発展することになる。
写真はモ504のもの。
軸距:1650mm 車輪径:660mm
軸箱支持:軸梁式 枕ばね:空気ばね
写真:2006.8.5 住吉 高橋一嘉
阪堺名物“雲電車”塗装が美しいモ504。 2006.8.15作成
参考文献
「台車とわたし7」高田隆雄(『鉄道ジャーナル』102号所収/1975年 鉄道ジャーナル社)
『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部・著(1976年 誠文堂新光社)