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DT12と言えば、モハ40、42、51系などが履いた、戦前型旧型国電の代表的な台車です。このDT12が展示されている公園があると聞き、出かけてきました。
場所は静岡県富士市の新通町公園の一角です。この公園は新幹線電車を日本で初めて展示した公園だそうで、今でも0系の先頭車(21形59号)が保存されており、そのまわりにはターンテーブルまで備わる本格的なライブスチームの線路(エンドレス2週分)もあります(第2日曜日に運転)。
肝心のDT12は………さすが大きな0系の前でも負けない位の存在感があります。工場内では時折見かける台車単体での展示ですが、公園というのはあまり聞いたことがありません。しかし、普段はなかなか見ることが出来ない吊り掛けモーター(のケース)やブレーキロッドの配置、枕ばねの構造などをつぶさに観察できるのは嬉しいところ。その辺りに興味がある方は一度見て損はないでしょう。
ただ残念なのは、オブジェとしての展示という性格なのか、解説文が一切ない点です。場所柄、身延線の旧型国電が思い浮かびますが、国鉄の工場から運んできたはずですから、そうなると履いていた電車を特定するのは、今となっては困難でしょう。
DT12のとなりには何故か旧国のものと思しき密連が。よく見ると…天地逆です。
場所は岳南鉄道ジヤトコ前駅から徒歩15分程度。通りを西(市役所方向)に向かって進み、裁判所の角を右に曲がったところです。岳南鉄道に訪問の際には是非お立ち寄りを。
(高橋一嘉)
2005.10.3作成