錦秋に染まる鉄路
2005.11.4
鈴村淳一(東京都国立市)
【ガイド】 険しい山中を走るJR山田線の盛岡-宮古間では、沿線の随所に豊かな自然を見ることが出来る。とりわけ、新緑と紅葉の素晴しさには息を呑むほどである。このポイントは閉伊川の渓谷沿いを走る列車をやや俯瞰がちに撮影できるポイントであるが、秋になると背景の山が燃えるように色づく。光線状態は午前中遅くから昼頃にかけてが良いので、定期列車では3648Dと3639D(後追い)の2本の快速列車が絶好の被写体になる。レンズは中望遠がまとめやすい。紅葉の盛りは例年10月下旬頃である。このポイントは国道脇から手軽に撮影できる場所であるが、沿線は本州でも有数の熊の生息地。山道に入る際は熊よけの鈴やラジオを持参し、なるべく単独行動は避けるなどの注意が必要だ。
【レンズ】85mm相当
【アクセス】平津戸駅下車、駅前の国道106号を川内方面に1.5kmほど歩くと、大峠トンネルに入る手前の道路脇から、渓谷沿いに走る線路を見下ろすことが出来る。平津戸駅に止まる普通列車の本数が極めて少ないため、盛岡駅前から宮古まで走る岩手県北バスの路線バスをうまく利用したい。車なら、盛岡市内、東北道盛岡IC、盛岡南ICから国道106号を宮古方面に約60分。ポイントの少し手前にかなり大きな駐車帯があるので車はそこに停めればよい。レンタカーを借りる場合は、ニッポンレンタカー盛岡駅前店が24時間営業で便利だ。
【国土地理院1/25,000地形図】陸中川内
【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。