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KD82(M台車/10-245)
軸距:2200㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:円筒案内式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1978(昭和53)年に開業した都営地下鉄新宿線10-000形電車の台車。局形式はT-10を名乗る。同一形式でMTが存在し、構造には互換性がある。ちなみに両先頭車用として用意されたものが都営地下鉄としては初めてT台車であった。M台車に組み合わされる駆動装置はWN。
10-000形は試作車が1971(昭和46)年に登場したものの、当初は軌間が異なる6号線(現・三田線)で試運転を行ったため、6000形用のKD70(T-6)を履いていた。10号線(新宿線)用として用意されたKD82はKD70と同じく円筒案内式軸箱支持だが、KD70が油浴式(湿式)を採用していたのに対し、KD82では乾式に変更されている。なお、同じ局形式T-10でも、1980(昭和55)年の新宿開業時の増備車に組み合わされたものは同一設計の日本車輌製(メーカー形式ND-320)であった。また、1992年製造の増備車からは改良によりKD82Aに区分されている。
現在では10-000形のほか、10-000形の中間車を編入した10-300R形の中間車で使用されている。なお、車体と台車の組み合わせは製造後に変更が行われているようで、製造当初とは台車の分類が異なる編成もある。
2010.4.18 東府中-府中競馬正門前 P:高橋一嘉
参考文献
「都営地下鉄10号線用10-000形車両について」東京都交通局車両部設計課(『鉄道ピクトリアル』354号所収/1978年 電気車研究会刊)
2010.4.19作成
LINK これまでに収録した東京都交通局関連の台車