機関車の台車3
1990年に就役した大井川鐵道井川線のアプト式電気機関車ED90の台車。軸箱間を結ぶ梁はラック軸駆動装置の懸架用。まだ一部の電車でしか採用されていなかったユニットブレーキや駐車ブレーキといったシステムをいち早く取り入れたことも大きな特徴であった。軸距:2200mm、車輪径:910mm。
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台車枠は前部デッキまで一体化されており、デッキ前端には前尾灯も備わる。駆動方式は吊り掛け式だが2段減速のため台車上に主電動機が飛び出している。前後が駅構内での粘着運転用(53kW)、中央がラック軸用(175kW)。
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下からアプト式電気機関車の心臓部ともいえるピニオンギアを見る。ボルスタアンカ状に見えるのはラック軸の引張力を伝える引張棒。
大井川鐵道ED90:RailMagazine78号参照
1990.2.28 川根市代(現・アプトいちしろ) P:RM
LINK これまでに収録した機関車用の台車 TT-53 DT138 DT139 MH108
2008.9.18作成