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YS-M1(モハ3809) 写真:2002.7.21 十和田市 高橋一嘉
1953(昭和28)年に誕生した東京急行電鉄デハ3800形電車の台車。前年に登場したクハ3850形3855〜のYS-T1に続いて登場した、東急車輛による独自設計の動台車第1号である。YS-T1と同じく鋳鋼製ながら似て非なる形状の台車枠を持ち、新たにトラックブレーキが採用されている。しかし、この当時すでにTS-301を履く5000形の製造が開始されており、デハ3800形はわずか2輌が製造されたに過ぎなかった。また、1953(昭和28)年2月に社名が東急横浜製作所から東急車輛製造に変更され、「YS」を形式に冠した台車はこの2種のみに終わり、以降は現在まで続く「TS」となった。
デハ3800形は2輌とも1981(昭和56)年に十和田観光電鉄に譲渡されたが、2002年に引退した。写真はモハ3809(もと東急デハ3801)のもの。
軸距:2300mm 車輪径:910mm 軌間:1067mm
軸箱支持;軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2002.7.21 三農校前-古里 高橋一嘉 2007.8.24作成
参考文献:
『東急電車形式集.3』(1997年 レイルロード)
『RM LIBRARY6 東急碑文谷工場ものがたり』関田克孝・宮田道一
(2000年 ネコ・パブリッシング)
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これまでに収録した東京急行電鉄関連の台車
これまでに収録した十和田観光電鉄関連の台車 YS-T1