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NA-7(106)
軸距:1800mm 車輪径:864mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:エリゴばね(製造当初)
箱根登山鉄道モハ1形電車の一部が履いていた日本車輌製の台車。駆動方式は吊掛式。モハ1形はもともとはブリル27E2を履いていたが、1960(昭和35)〜1961(昭和36)年に新製の日本車輌製NA‐7、NA‐7A、東急車輌製TS‐110に振り替えられた。NA‐7は揺れ枕吊りのないインダイレクトマウント構造で、当初は枕ばねにエリゴばねを使用していたが、写真ではコイルばねのように見受けられる。中央部にレール圧着ブレーキを装備するのは他の箱根登山鉄道の台車と同様である。
写真はモハ1形106号が履いていたもの。その後、106号は2000形やモハ2形と同じ東急車輌製TS‐330Aに変更、カルダン駆動化されており、NA‐7は消滅している。
強羅に到着した106号。木造車体にブリル27E2を履いた戦前のチキ1形6号時代の姿は、『昭和10年 東京郊外電車ハイキング(上)』で見ることができる。 2006.3.5 強羅 高橋一嘉
2006.9.16作成 2014.10.31更新
参考文献:
『日車の車輌史 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(2000年 鉄道史資料保存会)