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1959(昭和34)年に登場した京成電鉄3050形電車に採用された汽車会社東京支店製の台車である。3050形は同年に行われた京成電鉄の改軌(1372mm→1435mm)に合わせ、初めて1435mm仕様で新製された車輌であり、改軌工事の第1工程となった京成千葉(現・千葉中央)〜京成幕張間(10月9日終電後改軌)からデビューを飾った。台車はこのKS-116と軸ばね式の住友金属製FS329の2種が採用されている。
KS-116は後継の3100形の一部でも採用され、改良型のKS-116A、空気ばねを採用したKS-116B、さらに3150形ではKS-116Cと続いたが、いずれもすでに全廃されている。
写真は宗吾車両基地にAE車の車体と組み合わせて保存されているKS-116。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1996.11.6 宗吾車両基地 RM 2006.9.19作成
参考文献
『復刻版 私鉄の車両12 京成電鉄』飯島 巖 成田喜八 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
『日車の車輌史 図面集 戦後私鉄編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(1998年 鉄道史資料保存会)
9月21日発売のRailMagazine278号では京成電鉄改軌に伴う台車交換作業の記録「改軌の秋」を掲載しています。ぜひご覧ください。