1961(昭和36)年の伊豆急行開業時に登場した100系電車のM台車である。東急5000系のTS-301にベースに改良を加えたもので、下揺れ枕を省略したインダイレクトマウント構造のコイルばね台車だが、組み合わせられる駆動装置は5000系とは異なり平行カルダン方式を採用している。写真は両運転台車クモハ102のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1985.6.12 伊豆高原 RM
20m2扉クロスシートの両運転台車という高性能車としては類稀な様式で、100系の中でも特にファンの人気が高いクモハ100形。100系電車は2002年に営業線から姿を消したが、クモハ103が現在も入換車として健在である(写真は102)。
参考文献
『RMLIBRARY34 伊豆急100形〜誕生からラストランへ〜』
宮田道一・杉山裕治(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.2.25作成 2006.3.20更新