鉄道友の会より、第64回ブルーリボン賞および第61回ローレル賞の受賞車両が発表された。
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◎ブルーリボン賞 近鉄80000系
2020年3月にデビューした80000系は、名阪特急「ひのとり」として運行されており、メタリック層とクリア層を重ねたメタリックレッド車体、リクライニング角度による周囲への影響がないバックシェルシートの採用などが特徴だ。
選定の主な理由として「ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両であること」が挙げられている。
◎ローレル賞 JR東日本 E261系
E261系は都心と伊豆を結ぶ特急用車両で、2020年3月より「サフィール踊り子」としての運行を開始。アルミニウム合金の中空押出形材を用いたダブルスキン構体を採用し、天窓による開放感のある車内空間を演出している。
今回の選出に際しても、「最新技術を取り入れ、付加価値の高い移動空間と輸送ネットワークを提供する」点が評価された。
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◎ローレル賞 JR東海 N700S
N700Sは、N700Aに続く新幹線車両として2020年7月に営業運転を開始。高速鉄道としては世界初のバッテリーによる自走システムを搭載している。「東海道新幹線開業以来、一貫して用いてきた白地に青帯を踏襲し伝統を継承しつつ、先頭部の青帯は“Supreme(最高の)”のSの形を表すデザインとするなど、技術、サービスの向上で日々多くの乗客を快適、安定的に輸送する車両である」との総評があった。
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