国境の長いトンネルをぬけた山懐の駅
2001.10.13
木村 成崇(群馬県桐生市)
【ガイド】「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪國だった。」でお馴染みの川端康成の小説「雪國」。その長い清水トンネルを抜けた新潟側の最初の駅が土樽。この駅はレイル・ファンにとっても大変に有名なお立ち台であり、また観光客や文学ファンの間でも観光地になっています。その土樽駅ですが、昭和57年の上越新幹線開通後は水上〜越後湯沢は完全な過疎化によりローカル線になってしまって、それ以前の特急街道時代とは一転し、昼間は普通列車が2〜3時間に1本程度というさびれた駅になってしまっています。しかし、上越国境越えの要衝ということで駅構内は大変広く、対向式ホームを挟んで上下本線と上下線列車のホームへの待避線を合わせた2面4線の構造になっているので、写真のような本線を通過する列車を撮影するときは大変すっきりとした編成写真が撮影できます。ホームおよびその周辺もさまざまなアングルが楽しめ、初心者からベテランまで誰もが楽しめる撮影地です。もちろん、駅から清水トンネルや新清水トンネルも撮影できます。
【レンズ】シグマ28〜200㎜F3.8〜5.6(150㎜相当)
【アクセス】上越線土樽駅下車。もしくは越後湯沢駅からタクシー。関越自動車道湯沢I.Cから車で約20分。
【国土地理院1/25,000地形図】土樽
【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。