多くの線路に何本もの編成が並ぶ車両基地。そして、検査や修理などを行う車両工場。電車に乗っていて、車窓に突然現れる広大な基地に、つい見入ってしまった経験がある方もたくさんいるのではないでしょうか。
車両基地にも様々なタイプがありますが、基本的には車両を停め置く留置施設や、車体の洗浄や日常の検査を行う車庫などが設置されています。また、車輪を削るなど、整備機能を備えた基地もあります。
一方、工場は車両の重要部検査や台車検査、全般検査など、分解して検査を行っています。また、車体の補修や改造、塗装なども工場で行います。
今回はJRを中心に、ホームや道路から比較的気軽に見られる基地や、公開イベントで入ることができるスポットをご紹介します。各地に点在する車両基地の様子を写真とともにお楽しみください。
また、このGW以降、徐々に公開イベントが増えてきました。普段はわずかしか垣間見ることができない車両基地を見学に行ってみてはいかがでしょうか。
・車両基地
多くの車両を停め置くために、広い敷地に留置施設や車庫などが設けられています(JR東日本新幹線総合車両センター)。
・洗浄機
車体を洗うのも車両基地の役目。走行しながら車体を自動的に洗うことができる洗浄機を設置している車両基地もあります(阪急電鉄正雀車庫)。
・車輪転削機
車輪のすり減っている場所を削って、きれいな形にする機械を設置した車両基地もあります(JR東日本新幹線総合車両センター)。
・交番検査
車両基地では数日ごとに行う仕業検査のほか、分解しない状態で精密な検査(交番検査)を行っています(JR貨物五稜郭機関区)。
・車両工場
大がかりな検査や改造、修理などを行う施設です。車体から台車を外すためのクレーンやジャッキがあります(JR西日本金沢総合車両所)。
・重要部を分解しての検査
工場では車両から外したいろいろな機器やエンジン、台車などを分解してしっかりと検査しています(関東鉄道水海道車両基地)。
・車体の塗装
補修された車体は塗装されてよみがえります。自動で車体を研いだり、塗装する機械を導入した車両工場もあります(JR東海名古屋工場)。
・車体の補修
全般検査を受けている車両の鋼鉄やアルミ車体の凹みなどをきれいに修復しています。車体の改造も行います(京浜急行電鉄久里浜工場)。
・構内試運転
検査が終わった車両は工場の敷地内にある試運転線で最終チェックを行います(JR東日本郡山総合車両センター)。
各地の車両基地はここから!