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取材日:’21.9.30 取材協力:京都鉄道博物館
京都鉄道博物館は、2021年5月に引退を発表した北陸本線のイベント列車「SL 北びわこ号」の特別企画として、「SLスチーム号」をかつての「SL 北びわこ号」そのままC56 160と12系客車で運転する。初日の本日、その運転の模様が報道公開された。なお、事前発表では機関車の形式について何も記されていなかったが、やはり最もふさわしいC56 160が登板となっている。
▲C56 160+オハ12+スハフ12という編成で、「SL 北びわこ号」をイメージさせる「SLスチーム号」。
▲ヘッドマークは日替わりで歴代各種が取り付けられる予定。本日は「春」バージョンが取り付けられていた。
▲現役で車籍を有している12系客車が「SLスチーム号」として運転されるのも珍しいこと。
▲編成後端となるスハフ12にもテールマークが掲出されている。
▲列車名サボには「SLスチーム号」、自由席の表示。
▲行先表示は「京都」。
▲ボックスシートが整然と並ぶ12系客車の室内。
▲座席据え付けのテーブルには、栓抜きも残されているので、乗車した時には見逃さずに…!
12系幕回し【前編】 pic.twitter.com/VPnT7jtzUU
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この走行は10月5日(火)まで行われ、ヘッドマークは日替わりで異なるものを装着。最終日は敢えてヘッドマーク無しになる。
■「SL北びわこ号」について
「SL北びわこ号」は1995年8月に米原~木ノ本間の臨時列車として運転を開始。関西で気軽に乗れるSL列車として家族連れやレイル・ファンに愛された列車だった。牽引はC56 160が主に担当し、検査中などはC57 1が担当。2018年5月にC56 160が本線から引退してD51 200に交代した。2020年は25周年記念ヘッドマークを掲出して運行する予定だったが、新型コロナ感染拡大の影響により年間すべての運行が休止。そして2021年5月21日、JR西日本より「SL北びわこ号」の運行終了が発表された。実質的な最終運転は、2019年11月10日だった。
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