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「く」の字の電車 大阪市電901形を訪ねる

 
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今月のRMライブラリーは『大阪市電 最後の日々(下)』ですが、大阪市電で思い出すのが、901形です。車体側面の断面が、前面付近はほぼ直線状なのに、なぜか中扉付近に近づくに従っては「く」の字状に膨らんでいくという、複雑な形状になっています。と、ここまでは諸先輩方の写真と文字で見ただけの知識でしたが、大阪には残っていない実物の車体が残っているのを知り、見に行きました。

場所は火の国・熊本。熊本市電に譲渡されて400形となったうちの1輌が廃車後、公民館として活用されているのです。住宅地の中の公園の一角に設置されていて、片側の中扉に玄関が設えられています。残念ながら台車はありません。
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公園側から見てみると、問題の中扉が残っています。現役当時、経年もあって車体の歪みに個体差があり、交換する際には現物合わせで形状を調整する必要があったそうですが、実際にこの形状を見ると、なるほどこれは、と思います。
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901形唯一の現存車体。保存車ではありませんが、末永く残ってくれる事を願うばかりです。

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