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御岳に続いて、高尾山を登る「高尾登山電鉄」のケーブルカーも車輌が入れ替わることになった。ここも御岳と同じく昭和43年製。京王高尾線開業の翌年から走っていた車輌である。遠足やらハイキングやらで何度もお世話になったおなじみの車輌の乗り納めに出かけた。
京王線高尾山口駅から徒歩数分の清滝駅。紅葉シーズンの真っ盛りとあって大変な賑わい。
ホームには車輌入れ替えを示す横断幕が。
車輌は101号「あおば」が到着。改めて見るとホームの上屋はなかなか味わいがある。
秀逸な社紋。
車輌は日立製。
清滝駅を出ると、小さなトンネルを抜け…。
紅葉のトンネルに。まさに「赤高尾」である。
間もなく交換所が見えてくる。
102号「もみじ」と交換。交換所を過ぎると勾配が急になっているのが判る。
鉄橋を越える。古い観光案内に鉄橋をサイドから写した写真が載っていたが、木々が生い茂り、そんな写真は撮れそうになくなっていた。
鉄橋を過ぎるといよいよ日本一の急勾配、31度18分(608パーミル!)の区間に。
坂というより壁。思わず手すりにつかまりたくなる。
高尾山駅に到着。清滝駅と違ってホームが階段状になっているが、車椅子用にエレベータも完備している。
駅近くの展望台に登ると、「もみじ」が豆粒のように見えた。
反対側を見ると眼下に中央本線と中央道も見える。ちょうど115系がやってきた。
鉄橋が見えるところはないものかと登山道を下ったが、線路すらほとんど見えないまま下りてしまった。もうそろそろ清滝駅、というところで頭上を見上げると、木々の向うを「もみじ」がゆっくりと下っていくのが見えた。
2008.12.7作成