←その3 その5→
武庫川線の電車は武庫川を発車するとあっという間に東鳴尾駅に着いた。武庫川を渡って河口側に約1km、ちょっと疲れてきたところで左に折れると、目的の橋が見えてきた。
西堀運河にかかる丸島橋である。やぐらが物々しいが、遮断機と信号のみで警報機はない。
横から見るとやぐらがT字になっているのが判る。ウエイトと油圧ジャッキでやぐらの一端を上下させ、もう一方の端に吊っている橋桁を開閉させる仕組みのようだ。
渡ってみるとびっくり。可動部の路面はアミアミのスケスケ。コインくらいの大きさなら、落としたら運河にポチャンだ。車が通る度に結構大きな音がする。
開閉は1日5回、船が来た場合のみ上げるらしい。12時半をまわったが、船は来ず、橋が上がる気配なし。
海側から見る。袂には何隻かの釣り船は係留されている。しばらく待ったものの開く気配は全くないので、次の橋に向かうことにした。 (つづく)
追記
丸島橋は残念ながら2007年7月から固定橋への架け替え工事が始まる模様。結局、開閉は見れずじまいに終わりそうだ。尼崎市のホームページによれば現在の橋は1977年に掛けられた2代目とのことである。