‘23.1.1 東海道新幹線 新富士~静岡 P:寺井寛朗
(「今日の一枚」より)
JR各社は、年末年始の利用状況について、データを公開した。全体としては昨年度を上回る利用者数を記録し、人の動きが活発化した年末年始だったものの、コロナ前の2018年度と比較すると概ね70~80%台で、海外からの旅行者も含め、人の動きが戻りきっていないことがうかがえる結果となった。なお、統計期間は2022年12月28日から2023年1月5日。
JR北海道は新幹線が前年度比101%、在来線が102%を記録するも、コロナ以前と比較するとそれぞれ81%、77%といまだに厳しい状況が続いている。また、年末年始に一部地域が大雪となり、12月28日から1月5日までの期間中に803本もの列車が運休となったことも影響していると思われる。
JR東日本は、新幹線・特急の利用が前年度比106%となったものの、2018年度比較では81%。線区別の利用者数で最も伸びたのは上越新幹線の大宮-高崎間で、前年度比112%であった。
JR東海は東海道新幹線が前年度比111%、2018年度比較で90%と、国内移動は戻りつつあるようにも見える。一方、在来線は前年度比112%を記録するも、2018年比較では82%。そんな中、サンライズのみが前年度比126%、2018年度比でも102%と、コロナ以前の水準に戻っていることがうかがえる結果となった。
‘22.12.31 山陽本線 熊山~万富 P:植松 繁
(「鉄道投稿情報局」より)
JR西日本は山陽・北陸新幹線が前年度比107%、在来線特急が116%、計109%と堅調な利用者数を記録したものの、2018年度比較では81%。海外旅行客が戻りつつある関西空港線では前年比2,000%越えを記録したものの、コロナ以前との比較では60%ほど。再開された中国の旅行者によって、今後どう変化するのかが注目される。
JR四国は瀬戸大橋線が前年度比105%、2018年度比79%となったほか、予讃線・土讃線・高徳線の主要3線区が前年度比103%、2018年度比82%。最も高い伸び率を記録したのは瀬戸大橋線の「南風」で前年度比107%であった。
西九州新幹線が開業して初めての年末年始を迎えたJR九州は、新幹線および特急列車の利用者数が前年度比で109%、2018年度比79%。西九州新幹線は前年度比147%、2018年度(長崎本線 諫早~長崎間の特急「かもめ」の利用実績)と比較しても、102%を記録。一方、在来線特急では日豊本線が前年度比109%、2018年度比73%と最も利用者数が伸びた。
P:RM