京都鉄道博物館では、JR西日本の営業線と繋がった引込線を活用し、現役車両の展示を行っている。この度、建築限界測定用試験車「オヤ31形31号車」を、夏休み期間中に特別展示することが発表された。
▲オヤ31形31号。P:西日本旅客鉄道提供
オヤ31形は、新規路線開業時や駅設備などの変更があった際、建築物が「建築限界」を突破していないかを事前に測定するための車両。車体の2~3ヶ所に外側に飛び出る矢羽根が取り付けられ、これと建築物が支障しないかどうかを確かめる。矢羽根は回送時などは当然収納できるようになっている。矢羽根を広げた様子が花魁の髪飾りのように見えたことから、「オイラン車」とも呼ばれた。31号はJR西日本網干総合車両所宮原支所所属の現役車。当形式最後の1両でもある。
■展示期間:2022年7月26日(火)~8月14日(日)
■場所:本館1F 「車両のしくみ/車両工場」エリア
■展示車両:オヤ31形31号車
網干総合車両所に検査のため入場していた建築限界測定用試験車オヤ31 31が、全般検査を終え1月15日に網干から宮原へ回送された。
‘18.1.15 山陽本線 網干 P:長谷川僚
(「鉄道投稿情報局」より)
作業員が車体に上って矢羽根を収納。
‘11.2.7 東海道本線 草津 P:荒川陽太郎
(「鉄道投稿情報局」より)