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九州向けのニュージェネレーション「銀釜」! EF510-301号機、報道公開‼

2021.12.09

text & photo:RM
取材日:’21.12.9 場所:川崎車両 兵庫工場
取材協力:日本貨物鉄道

 JR貨物では、従来日本海縦貫線をメインに運用していた交直流電気機関車EF510形を九州地区にも投入して、国鉄型のED76形およびEF81形の置き換えを進めていくと発表していた。この度、その九州向けの新たな番代区分300番代301号機が、製造メーカーである川崎車両兵庫工場にて報道公開された。

▲前後パンタを上げた301号機。発表されていたイラストではダークグレーに見えていた車体裾部やライト周りのアクセントはダークブルーとなっている。

 最大の特徴が、まったく新たな銀色をベースとしたカラーリングだ。この銀色は、九州地区で今も活躍しているステンレス製のEF81 303号機のイメージを投影したもの。同じ銀色だが元「カシオペア」塗色の509・510号機ともかなりイメージが異なるのは、裾回りをダークブルーで塗り分け、その間に赤色の帯が配されているからだろうか。愛称は0番代のそれと同じ「ECO-POWER レッドサンダー」で、そのロゴマークが車体側面中央部に大きく記されている。

▲ヘッドマークステー装備、また九州向けながらスノープラウを装備していることにも気づく。ヘッドライトはLEDだ。

▲「ECO-POWER  RED THUNDER」のロゴマークは既存の0番代と同じようだ。

▲愛称の「レッド」は、ナンバープレートの地色と車体裾の帯に反映されている。

 機構面での大きな違いとして、交流回生ブレーキを装備していることが挙げられる。これは「JR貨物グループ長期ビジョン 2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値を提供するため、貨物鉄道輸送における消費電力削減に向けた施策である。ただし現状では発電/回生ブレーキ併用で落成しており、回生ブレーキの各種性能確認走行試験を経て、結果が十分に確認出来た後、発電ブレーキ関係機器は撤去する予定とのことだ。

▲軸はり式軸受け支持装置を持つ台車。上写真が前後台車、下写真が中間台車。

 運行開始日は2023年3月予定とされており、1年以上の時間をかけてかなり慎重に性能確認が行われる見込みである。

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