鉄道友の会は、会員の投票結果に基づき、選考委員会が最優秀と認めた近畿日本鉄道50000系を、2014年ブルーリボン賞に選定した。
また、会員の投票結果に基づき、選考委員会が優秀と認めた東日本旅客鉄道E6系と福井鉄道F1000形を、2014年ローレル賞に選定した。
▲2014年ブルーリボン賞に選定された近畿日本鉄道50000系。
P:鉄道友の会 報道発表資料より
近畿日本鉄道50000系は、伊勢神宮の第62回式年遷宮に合わせて観光特急“しまかぜ”として製造された車輌で、2013年3月21日から大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で営業運転を始めた。
国内外からの訪問客が多い伊勢志摩地域への観光輸送用に特化して開発・製造され、近畿日本鉄道の特急車輌の中で最上級な車輌と位置付けることができる。鉄道友の会は、鉄道本来の「輸送」の根幹である特急ネットワークの一翼を担うとともに、特急車輌群の中でフラッグシップ車輌として位置付けられるとして選定した。
▲2014年ローレル賞に選定された東日本旅客鉄道E6系。
P:鉄道友の会 報道発表資料より
東日本旅客鉄道E6系は、新在直通の新幹線車輌で、2013年3月に従来のE3系〈こまち〉の後継車輌として、最高時速300kmで運転を開始し、2014年3月には最高速度320kmとなり、世界の最速列車の仲間入りをした。
鉄道友の会は、在来線の車輌限界という制約の中で高速性能と環境性を向上し、E5系と併結時の時速320km運転を実現したことを評価して、E6系を選定した。
▲2014年ローレル賞に選定された福井鉄道F1000形。
P:鉄道友の会 報道発表資料より
福井鉄道F1000形は、“人と環境にやさしい”をコンセプトに、大型車輌のような輸送力を持った低床式車輌で、2013年3月31日に営業運転を開始した。
福井鉄道福武線は、法規上は鉄道線と軌道線(路面電車)に分かれているが、従前は鉄道線タイプの大型車輌を使用しており、鉄道線と軌道線を直通運用するために必要な輸送力・車内設備・利便性を向上するための低床式車輌の採用といった諸要件を満たすことで、所期の目的を実現したことを評価して、F1000形を選定した。