西武鉄道は、2013(平成25)年3月16日(土)にダイヤ改正を実施する。
今回の主な改正内容は、池袋線関係では、東急東横線・横浜高速みなとみらい線との相互直通運転開始により、横浜方面と乗り換えなしでつながり、ますます利便性が向上する。この直通電車は平日昼間時および土休日朝・昼間時、各社最速の種別でつなぎ(西武線内では練馬駅を停車する快速急行として運転)、飯能―元町・中華街間を現行より9分短縮し、最速95分で運転する。また、今回の相互直通運転に合わせて、土休日には横浜方面からの準急が石神井公園駅で池袋発快速急行長瀞・三峰口行きに接続するほか、横浜方面からの快速急行が飯能駅で各駅停車西武秩父行きに接続する。
新宿線関係では、特急停車駅に初めて東村山駅を追加。拝島線は、平日朝間時の混雑を緩和し速達性を向上するとともに、女性専用車輌を導入する。多摩湖線は、一部電車を除き全線でワンマン運転を実施し、国分寺―西武遊園地間を中心とした運行形態に変更する。
ダイヤ改正の詳細は次の通り。
★池袋線関係(池袋線、西武秩父線、西武有楽町線、豊島線、狭山線)
■横浜方面への相互直通運転を開始
東急東横線・横浜高速みなとみらい線との相互直通運転開始により、横浜方面と乗り換えなしでつながり、ますます利便性が向上する。
○平日昼間時および土休日朝・昼間時、横浜方面の直通電車を快速急行で運転
西武線内は速達性の高い快速急行で運転することにより、飯能―元町・中華街間を最速95分で運転。なお、東京メトロ線内は急行、東急・みなとみらい線内は特急と、各社の最速電車として運転する。快速急行は横浜方面の直通電車に限り、練馬駅に停車。これに伴ない、平日昼間時運転していた池袋発着の快速急行は急行に変更する。
○平日夕間時、元町・中華街から飯能行きを運転
元町・中華街駅から飯能行きを1時間当たり2本運転する(みなとみらい線・東急線内:特急または通勤特急、東京メトロ線内:急行、西武線内:快速)。
○土休日朝間時、横浜方面からの電車と秩父鉄道直通電車を接続
横浜方面からの準急が石神井公園駅で池袋発快速急行長瀞・三峰口行きに接続するほか、横浜方面からの快速急行が飯能駅で各駅停車西武秩父行きに接続する。これにより、横浜方面から秩父方面へのお出かけがより便利になる。
○野球開催日、元町・中華街から西武球場前行きを運転
元町・中華街駅から西武球場前行きをデーゲーム開催時に2本、ナイター開催時に1本運転する。
■平日朝間ラッシュ前、優等電車を増発
池袋駅へ7:00~7:30に到着する、特急を除く優等電車を現行3本(快速1本、準急2本)
から5本(急行1本、快速2本、準急1本、通勤準急1本)に変更し、早朝時間帯の利便性を向上する。
■平日朝間ラッシュ時、石神井公園駅始発電車を新設
石神井公園駅始発各駅停車池袋行きを4本新設し、混雑緩和を図る(石神井公園発 7:23、7:38、7:53、8:08)。これに伴い、豊島園駅始発各駅停車池袋行きの運転本数を見直す。
■平日朝間ラッシュ後、特急を増発
池袋駅へ9時台に到着する特急を1本増発する。これにより、特急が同時間帯で約20分間隔での運転になる。
■平日夕間時、池袋発の急行を小手指行きから飯能行きに変更
池袋駅を17時~20時に発車する急行小手指行きを急行飯能行きに変更し、小手指以遠の利便性を向上する。これに伴い、快速飯能行きは準急とし行先を変更する。
■西武有楽町線を増発、初電車を繰り上げ、終電車を繰り下げ
早朝、保谷発小竹向原行き(小竹向原着5:39)を増発し、小竹向原着の初電車を平日21分、土休日20分繰り上げ。また、深夜、小竹向原発保谷行き(小竹向原発0:25)を増発し、小竹向原発の終電車を平日11分、土休日10分繰り下げる。これにより、新木場・横浜方面とのアクセスがより向上する。
■秩父鉄道直通電車の運行形態を見直し
平日朝間時の秩父鉄道直通電車2本(上り)について、1本目は秩父鉄道三峰口方面(西武秩父駅経由)からの電車を飯能行きとして運転し、2本目は長瀞方面と西武秩父駅からの電車を横瀬駅で連結し、飯能行きとして運転する。
平日夕間時の秩父鉄道直通電車2本(下り)については、1本目は西武秩父行きとして運転し、2本目は秩父鉄道長瀞・三峰口行き(現行通り)として運転する。
★新宿線関係(新宿線、西武園線、国分寺線、拝島線、多摩湖線)
■東村山駅に特急が停車
特急停車駅に初めて東村山駅を追加する。これにより、都心方面や本川越方面からのアクセスが向上するとともに、国分寺線・西武園線の利用客にも特急が利用できるようになり、利便性が向上する。
■平日朝間時、新宿線上り電車の混雑を緩和するとともに速達性を向上
通勤急行の所要時間を本川越駅から高田馬場駅まで3分、西武新宿駅まで2分短縮。新所沢始発準急西武新宿行きを本川越始発に延長(本川越発6:02)。7時台に本川越駅を発車する準急2本を急行に変更。本川越発8輌編成の急行3 本をすべて10輌編成に変更し、混雑を緩和する(西武新宿着6:10、7:15、9:30)。
■平日朝間ラッシュ後、特急を増発
西武新宿駅および本川越駅へ9時台に到着する特急をそれぞれ1本増発。これにより、特急が同時間帯で約30分間隔での運転になる。
■拝島線の輸送力を増強、利便性を向上
①平日朝間時、一部電車を除き優等電車を10輌編成化
萩山駅での連結作業を廃止し、急行または準急を10輌編成で約10分間隔として運転するとともに、所要時間を最大3分短縮することで混雑を緩和し、利便性・速達性を向上する。なお、拝島発8:13 準急西武新宿行きのみ8輌編成として運転。
②平日夕間時、準急拝島行きを運転
西武新宿駅を17時~20時に発車する一部電車の行先および種別を見直し、準急拝島行きを5本運転する。
③平日夜間時、急行拝島行きを運転
西武新宿駅を22時以降に発車する急行新所沢行き4本を急行拝島行きに変更。なお、急
行拝島行きは、小平駅で各駅停車新所沢行きに接続する。
④深夜時、玉川上水行きを増発
小平発玉川上水行きを1本増発。これに加え、土休日は玉川上水発小平行きも1本増発する。
■多摩湖線の運行形態を変更
①全線においてワンマン運転を実施
国
分寺~西武遊園地間においてワンマン運転を実施する。これにより、現行の西武遊園地発小平行きおよび小平発西武遊園地行きの運転は、一部電車を除き国分寺―西武遊園地間の運転に変更する。
②平日朝間ラッシュ時、一部区間で運転本数を1.5倍に増発
萩山駅での連結作業および一橋学園駅始発国分寺行きを廃止し、西武遊園地―国分寺間の直通運転を中心とした運行形態に変更するとともに、一橋学園―西武遊園地間の運行本数を1.5倍に増発、約15分間隔から約10分間隔の運転に変更する。
なお、この変更に伴い萩山で連結していた西武遊園地発急行西武新宿行き(4輌編成)は廃止し、各駅停車西武新宿行き(8輌編成)を3本運転する。
なお山口線は、池袋線および新宿線のダイヤ改正にあわせ、時刻を変更。多摩川線のダイヤ改正はない。
■女性専用車輌および弱冷房車の変更
女性専用車輌
3月18日(月)より、女性専用車輌の時間帯を以下のとおり変更する。
(1)池袋線関係
現行 :平日、池袋駅へ7:20~9:20に到着する10輌編成の優等電車
変更後:平日、池袋駅へ7:20~9:30に到着する10輌編成の優等電車
(2)東京メトロ有楽町線・副都心線方面直通電車
現行 :平日、小竹向原駅を7:20~9:20に発車する全電車
変更後:平日、小竹向原駅を初電車~9:30に発車する全電車
※西武線の始発駅から導入する
なお、東京メトロ線内、東急線内、みなとみらい線内では9:30で一斉に終了する。
(3)新宿線関係
現行 :平日、西武新宿駅へ7:20~9:20に到着する10輌編成の優等電車
変更後:平日、西武新宿駅へ7:20~9:30に到着する10輌編成の優等電車
※平日朝間時、萩山駅での連結作業廃止に伴い、拝島線からの優等電車の最前部車輌は女性専用車輌となる。これに伴い、多摩湖線内の女性専用車輌は廃止する
弱冷房車
東京メトロ副都心線・有楽町線方面に直通運転する6000系車輌のみ、2号車から9号車に変更する。