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私鉄の路線にDD51見参!?珍しい並びも展開!南海8300系の甲種輸送を追跡してみた!

2026.02.26NEW

text & photo:福島鷺栖
取材日:2026.2.3~2.4

 南海電鉄の駅でありながら、JR西日本所属のDD51が入線し、南海電鉄の車両と顔を合わせる…。そんな光景が繰り広げられる瞬間があるのをご存知でしょうか。南海電鉄の新車を輸送する際のみ見られ、その機会は限られています。今回はそんな南海の新車輸送の様子を追ってきましたのでご紹介いたします。

【写真】深夜〜早朝にかけて繰り広げられる珍風景!甲種輸送追跡の写真をもっと見る

南海和歌山市にて「めでたいでんしゃ」と「サザンプレミアム」と並ぶDD51。

‘26.2.4 南海電鉄 南海本線 和歌山市

■甲種輸送の始まりは徳庵駅

 今回、和歌山市へ輸送された新車は南海8300系の2両編成と4両編成の合計6両です。この甲種輸送列車は、学研都市(片町)線の徳庵駅に隣接する製造元の近畿車両から出発します。普段は貨物列車が入線しない徳庵駅にもこの時はJR貨物の機関車が入線します。

デッキに係員が添乗し、手旗で誘導しながら徳庵駅3番線に入線していく。

‘26.2.3 片町線 徳庵

 今回はJR貨物愛知機関区所属のDD200-20号機が徳庵~吹田貨物ターミナル間を牽引し、徳庵から放出、放出からはおおさか東線を経由し、吹田貨物ターミナルまで担当しました。そして吹田貨物ターミナルで深夜にJR西日本網干総合車両所宮原支所所属のDD51に付け替えて和歌山市へ出発します。この日はDD51 1109号機が担当しました。DD51に付け替えてから大阪環状線、関西線、和歌山線、和歌山で方向転換し和歌山市へ輸送します。

■夜更けの和歌山駅にエンジン音が響く!

 ところ変わって夜更けの早朝4時。機回しの様子を見るため、和歌山駅にやって来ました。しばらく待っていると、まだ静けさの中にある駅にたくましいエンジン音が聞こえてきました。甲種輸送列車の入線です。

深夜4時に和歌山駅5番線に入線した甲種輸送列車。

‘26.2.4 紀勢本線 和歌山駅

 和歌山駅からは、紀勢本線の一部で和歌山~和歌山市を結ぶ通称「紀和線」に入るため機回しをする必要があります。そのため、1番線を用いて機回し行い、5時過ぎに和歌山駅を出発します。

深夜にDD51のエンジン音が駅構内に響く。

‘26.2.4 紀勢本線 和歌山駅

■いよいよ和歌山駅に入線!DD51と南海車の並びがアツい!

 続いては和歌山駅から西に2.5kmのところに位置する南海和歌山駅に移動し、朝5時頃到着しました。始発も出発し、徐々に営業列車が動き始めた頃、駅の構内に赤いボディのディーゼル機関車が入線してきました。

凍てつくような2月の朝にエンジン音を響かせながら私鉄の駅に入線してきたDD51。

‘26.2.4 南海電鉄 南海本線 和歌山市

普段、電車しか来ることのない和歌山市駅にやってきた珍客のDD51。その異質な光景に、この日も多くのレイルファンたちがその光景をカメラに納めるべく、早朝から駆けつけていました。甲種輸送で運ばれてきた南海8300系は、到着後ほどなくして養生撤去作業が開始。ここからは自走で回送されます。

■普段使用することのない渡り線を使用!

 朝ラッシュも落ち着いた11時ごろ。出発線に待機していたDD51のヘッドライトが光ります。和歌山市からは単機で一度和歌山線の新在家派出所へ回送されます。その際、普段は使用することのない紀和線と南海線の渡り線を使用する光景を見ることができます。

 また、JR西日本では次世代事業用車の導入も発表されており、今後ディーゼル機関車を用いた甲種輸送の動向も気になるところです。

普段使用しない渡り線を使用して帰路につくDD51。

‘26.2.4 紀勢本線 和歌山市~紀和

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