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「ジオラマ」と「レイアウト」って違うの?鉄道模型の自分に合った楽しみ方!

2023.01.31

text:鉄道ホビダス編集部
photo:根本貫史(RMM)・羽田 洋・鉄道ホビダス編集部

 鉄道模型をはじめてみると車両だけではなく、走行に必須となるレールやその周辺機器、ディテールアップのためのパーツや、風景製作のための素材やストラクチャーなど、幅広い関連製品やそれにまつわる用語に触れる機会が多いかと思います。そんな中でもよく聞く言葉の一つが「ジオラマ」と「レイアウト」。この二つ、鉄道模型の世界では違う意味として使い分けられることが多いです。今回はこのジオラマとレイアウトの違いと魅力についてご紹介していこうと思います。

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■そもそも何故「情景」を作るのか?

 部屋の中でも、レールを敷いてその周りにちょっと建物を置いてみるだけでも運転する時の雰囲気が変わります。そこからさらに追求してリアルな風景(情景)を作ればその効果はより高まります。そこに「景色の中を走る鉄道を楽しむ」という、鉄道模型特有の楽しみ方を感じることができるでしょう。そのため、各鉄道模型メーカーは車両やレールのみならず、地面や川を作る材料から、ストラクチャー(建物類)に至るまで、様々な情景製品をラインナップしているのです。
 また、風景の中で車両を運転するだけではなく、走行は考慮せず、リアルな風景を作ることに重きを置いた楽しみ方も鉄道模型にはあります。

■風景の中を走る鉄道を楽しむ!レイアウト

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 レイアウトとは、元々は「配列」「配置」や「設計」を意味する言葉ですが、鉄道模型の世界では走行を前提に線路を配置したものを呼びます。特にただ「レイアウト」と言うと周回で固定された線路と共に、建物や山、川といった周囲の情景を作り込み、主に走行を楽しむものを指すことが多いです。
 鉄道模型らしく走行を楽しみつつも、リアルな景色と共に楽しみたい!と思う向きに最適な方法と言えるでしょう。ただし、しっかり走行を前提にしなければいけないので、無理なカーブを作らないことや、建物や樹木が車両に干渉しないこと、さらに線路廻りのディテールも走行に支障がないレベルにとどめておくことが重要です。

 ●お部屋でも楽しめる!フロアレイアウトというアプローチ

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 本格的なレイアウト、となるとやはり走行性能を確保させることや、スペースの問題、工作スキルなど、様々なハードルがある…という方も多いかと思います。ですが、線路を固定せずともレイアウト的な楽しみ方は部屋で行なえるのです。それがこの「フロアレイアウト(またはお座敷レイアウト)」という方法になります。
 これは家の床や畳の上に線路を敷いたレイアウトを特に指しており、スターターセットやその発展レールなどに使われるような、道床(線路の土台)付きのシステム線路を組み合わせて楽しみます。本格的な情景…とはいきませんが、簡易的に建物類を置いてみたり、架線柱を立ててみたり、配線にこだわって実物の駅のような複雑な運転を楽しんだりと、工夫次第で自分らしく楽しむことが可能です。

 もちろん本格的なレイアウト製作を考えている方でも、まずはフロアレイアウトで組みたい線路のイメージを練る、といった楽しみ方もアリでしょう。

■風景を作り込む!ジオラマ

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 レイアウトとは異なり、基本的に走行を前提とせず風景の作り込みに重きを置き、写真を撮るように風景の一部分だけを切り取って模型としたものを、鉄道模型では「ジオラマ」と呼ぶことが多いです。
 ですが、作り方はレイアウトと同様にイメージした情景を作り込む、という点は変わりありません。ただ、走行を考慮しないジオラマは雪景色で埋もれた線路や、インテリアとして楽しむミニ展示台などといった楽しみ方ができます。さらに風景を切り取るといった点から、実際の景色の要素を無理なく作品に反映しやすいという利点もあります。小さいサイズから始めることもできるので、大きいレイアウト製作の前にミニジオラマで情景製作を練習するのも良いでしょう。

 ●走行を考慮するジオラマ?

 ですがジオラマだからといって走らせてはいけない、というルールはありません。ジオラマ的に風景を切り取りつつも、走行を考慮した「セクションレイアウト」や、他の作品と接続することを前提とした「モジュールレイアウト」といったものもあります。また、作った作品をフロアレイアウトに組み込んで、部分的に本格的な情景を楽しむといった方法もあります。

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 このように、一口に鉄道模型の情景といえども様々な楽しみ方ができるのです。まずは作ってみたいと思う景色を決めて、自分に合ったアプローチ方法で自由に作ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

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