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残り1週間!Nゲージで振り返る…2022年春のダイヤ改正で消える車両たち

2022.03.05

text:RMM
photo:羽田 洋/RMM

 2022年3月12日に各社で予定されている春のダイヤ改正。新型車の導入や、運用数の変化などにより、今回この改正前後で引退する車両(一部線区からの引退も含む)をNゲージ製品で振り返ってみましょう。

■小田急50000形ロマンスカー VSE(TOMIX)

 2005年の登場以来、ロマンスカーの顔として活躍をし続けてきた50000形VSEでしたが、今回の改正で定期運行を終えることが発表されました。今後は臨時ダイヤによるイベント列車等での活躍のみになり、2023年秋頃の引退を予定しています。Nゲージは2005年の登場直後にTOMIXから製品化され、諸元表やカラーカタログが封入された小田急電鉄販売分の限定仕様も存在しました。

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■おおさか東線201系(グリーンマックス)

 2011年にJR東日本地区の201系が運転を終えてからも、長らく活躍を続けていたJR西日本の201系ですが、新型車両の導入による玉突きでその勢力を弱めつつありました。そして今回のダイヤ改正でおおさか東線からの撤退が発表。大和路線ではしばらく活躍が続きそうですが、2023年までの完全引退が公式に発表されています。こちらのNゲージは2019年にグリーンマックスから発売された製品で、同年のおおさか東線全線開業を記念したラッピング仕様となっています。

■相模線205系500番代(マイクロエース)

 相模線全線電化を機に1991年に導入された相模線205系500番代。フロントマスクはそれまでの205系のどれとも違う唯一無二のデザインで注目を集めました。2021年で導入から30年が経過し、同年11月に後継の新型車両となるE131系500番代が営業運転を開始。徐々に置き換えが進んでいましたが、先日、ダイヤ改正を待たずして一足早く相模線から引退しました。写真のモデルはマイクロエース製で2013年に発売された製品ですが、近々白色LED化された晩年の仕様に加え、光る線路検測装置も再現された製品が発売される予定となっており、こちらも目が離せません。

■宇都宮・日光線205系600番代(鉄道コレクション)

 元京葉線と元埼京線の205系を改造した番代区分で、2013年より宇都宮・日光線で活躍を続けてきました。元京葉線の車両はいわゆる「メルヘン顔」と呼ばれるフロントマスクで、元埼京線の車両は旧来の205系の顔と、その車両の出自によって前面が違うことが特徴でしたがこの春の改正でE131系600番代に一気に置き換えられる予定となっています。写真は鉄道コレクションでリリースされた時のもので、メルヘン顔は登場まもない頃の2013年、元埼京線からの205系は2015年に発売されたものです。

■東武350型「きりふり」(マイクロエース)

 かつて急行「りょうもう」用として製造された東武1800系を種車に、伊勢崎・日光線の「きりふり・ゆのさと」用へ転用改造されたのがこの東武300・350型となります。300型が6両編成で350型は4両編成。300型の方は2017年に引退し、残すは350型のみとなっていましたが、この春のダイヤ改正により特急「きりふり」が廃止。350型の定期運行もなくなる形となりました。こちらのモデルはマイクロエースから昨年に登場したもので、300型 急行「尾瀬夜行」と共にリリースされました。プロトタイプは2019年頃の「きりふり」を想定しており、現行のCIロゴが目を引きます。

■JR北海道キハ283系「おおぞら」(KATO)

 キハ283系は石勝線・根室本線の高速化を目的として製造された車両で、1995年に試作車が、1997年より札幌〜釧路間の速達列車「スーパーおおぞら」(2020年3月改正より「おおぞら」に統一)へ投入されました。特筆すべきはやはり振子式車両ということで、曲線通過時に車体を傾けて乗り心地を維持したままカーブを通過できることでしょう。2021年に現行水準へ刷新され登場したこのKATO製モデルも、実車同様にカーブ通過時に車体を傾ける機構を搭載しており、迫力ある走行が楽しめるNゲージとなっています。

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