■楽しみ方に合ったベース選び
情景作品は、その「受け皿」となるベースが必要で、前述の「楽しみ方」に適したベースを選びます。どの楽しみ方でも、ベースとなるのは「木製パネル」が基本となりますが、ジオラマの場合はディスプレイの要素も含まれるので、市販のディスプレイケースや木製トレイ、コースターなど見栄えの良い既製品 をベースにすることもできます。また、地形を作るのに用いられるスタイロフォームもベースとして使うことができるので、ベー スの存在を消した「地形表現」だけのジオラマも作ることができます。
●木製パネル
ジオラマのベースで定番となるのが写真や絵画用の「木製パネル」。画材店で扱っており、サイズも「用紙」や「写真プリント」の規格で各種用意されています。
●ディスプレイケース
コレクションの展示用として100均でも販売しているプラ製のディスプレイケース。表現範囲がケースの内寸に制約されますが、作品の保護を兼ねて飾れるのが特徴です。
●スタイロフォーム
元々は住宅用の断熱材で、発泡スチロールより丈夫で加工性に優れていることから、造形素材としても広く使われています。情景工作では 地形作りの他、ベースとしても使用できます。
●レイアウト用ボード
レイアウト製作専用のベースで、基本構 造は画材の木製パネルと同じく、角材のフレームの天面にベニヤ板を貼り付けたものです。固定式レイアウト用は1枚でミニレイアウト、複数接合することで 大型レイアウトのベースにも使えます。
●木材で自作
上記製品にはない大型レイアウトや、部屋の間取りに合わせた形状にしたい場合は、ホームセンターでベニヤや角材などを調達してベースを自作する方法もあります。また、自作した方が既製品より安価な場合もあるので、DIYが得意の方はチャレンジしてみては?